創立50周年記念品。ある創業社長との忘れられない出会い
法人記念品の王道アイテムは?長い時の流れを経ても
本革ウォッチトレーのダークブラウン&ブラック
会社の歴史を刻む記念品として
法人記念品をスタートして間もない頃、30個の注文をいただいたのが最初でした。それがいつしか100個、300個、500個、1,000個、、と注文をいただくようになり、毎年需要が途絶えないアイテム。それが「本革ウォッチトレー」です。とくにダークブラウンとブラックが人気色で、法人記念品のロングセラー商品と言っても過言ではないでしょう。
時代や流行に左右されることのない正統派、まさに王道アイテムなのです。
トレーのモノを置く面には、社名やロゴと「〇〇th Anniverasary」などの文言を刻印することができ、名入れがさりげなく映えるため、様々な会社記念の中でも圧倒的に周年記念品として選ばれています。上質な本革に会社の歴史を刻むという趣旨にも即し、周年記念との整合性が見事にマッチしたアイテムということになります。
人気の理由は他にもいろいろ
記念品のご担当者と打ち合わせをさせていただくと、必ず「自分も欲しかった」と仰っていただけるのが、このトレーです。世の中にありそうでない、もらって嬉しいけれど自分では買わない、高級感があって実用性がある=実用的でありながら高級。
時計を置く場所、鍵を置く場所、女性であれば大切なアクセサリーを置ける場所など、たしかに「大切なものを大切に置く場所」が必要ですよね。四隅の金ホックを外すと平面になる仕様で、旅行や出張にも持って行けるため、宿泊先ではマイトレーとして使えることも魅力のようです。近年では、皆様スマホ置きとしても活用されていらっしゃいます。
昭和の終わりから平成にかけて生まれていた?
そんな本革ウォッチトレー、実はスマホのない時代に生まれていました。元となる製品を生み出したのは、グラネスの提携工場である革小物老舗の先代社長です。もともと正方形だった型を長方形にしては?と発案され、ペンを置くトレーとしてぴったりのサイズを設計。ちょうど昭和の終わりから平成にかけての頃、ペントレーというネーミングで誕生していました。
今、この令和の時代になっても、トレーの型、サイズ、仕様は何一つ変わっていません。まさに職人の伝統技術が承継された賜物です。シンプルな形をしているため、一見簡単に作れそうにも見えるのですが、シンプルだからこそ完成度の高さが要求され、熟練の職人技を要する製品。
決して素人に作ることはできないのです。
工場の先代社長の言葉
このトレーの生みの親である革小物老舗の先代社長が現役だった頃、ある日何気なくこう仰いました。「作り手とお客さんはフィフティーフィフティーでなければならない」と。
ここでいうお客さんとは、工場から作られた製品を消費者に販売する側のことで、いわゆるOEMを依頼するメーカーや店舗を示します。ややもすると作り手より売り手の方が偉い、優位という一般概念の傾向に異を唱えたメッセージ。普段は明るく笑顔のやさしい先代社長が、とても厳しい顔つきに変わったひと言の瞬間でした。
「お客さん」の中には、歴史ある国内有名ブランドメーカーも含まれている中、まだ駆け出しだったグラネスを仲間にいれていただいたことを、心からありがたく思いました。フィフティーフィフティーの精神を常に念頭に「作っていただく、売らせていただく」という感謝の気持ちを忘れてはならないと思いました。
長い時の流れの中で
何気なく工場に飾られていたペントレーは、実にシンプル且つ品のある佇まい。決して華やかではないけれど静かなオーラを感じました。これを法人記念品として、たくさんの企業のお客様の目にとめていただきたいという想いが沸々とあふれてきました。
やがて、その製品は「本革ウォッチトレー」という名で、ゆっくりと着実に歩みはじめました。
初めての30 個のオーダーを決して忘れてはいません。初めて100周年記念品に選んでいただいた時の感動、初めて納品後ご担当者から『社長がとても嬉しそうでした』というメールをいただいた時の喜び・・・ 長い時の流れの中で一つ一つ積み重ねたその軌跡が、王道アイテムと称するに相応しい価値を作り上げてくれました。
王道アイテムに宿る王道の精神
元来、王道という言葉は紀元前4世紀頃、中国の春秋戦国時代に孟子が提唱した政治理念。王道は徳による統治を示し、武力による支配(覇道)を制すという思想から生まれました。
現代は経営哲学にも投影され、顧客への誠実な価値提供を続ける企業(王道)は長く存続し、短期的な利益追求型の企業(覇道)は短命とされています。
これをものづくりの観点から深堀りをしてみるとどうでしょうか。職人をリスペクトし、丁寧に作り上げられた一つ一つの品物の価値を大切に、そして人々に長く愛されるものづくりを王道とするなら、コスト削減のために安く作らせ利益を上げることだけを目的とした支配的なものづくりは覇道といえます。
革小物老舗工場の先代社長が残された王道アイテムには、「作り手とお客さんはフィフティーフィフティーでなければならない」=「作り手への敬意とお客様への感謝の共存」という、王道の精神が宿ります。それは、また長い時の流れを経ても王道の価値を持ち続け、これから先も長く生き続けることでしょう。



