三代目社長のセンスと感性。レザートレーの周年記念品
アーティストソロデビュー20周年記念。ファンへの感謝記念品
時を重ねた深みの色《ボルドー&ブラウンのレザーコースター》
ファン層は40代女性
ビルボード東京から、公演で配布するアーティストとのコラボアイテムについてご相談をいただきました。「アーティストのソロデビュー20周年記念であること、お客様層が40代女性であることから、御社の商品であればスペシャル感があり良いのではないかと思い、お問い合わせさせていただきました」というご連絡です。
配布される数量とご予算を記載いただき、条件と用途に合うアイテムを提案させていただくことになりました。
40代女性のお客様層というのはもちろん、そのアーティストのファンの方々。公演にお越しいただいた際に、20周年の記念品をファンの皆様にお贈りするという趣旨です。
ご予算に収まるアイテムを提案させていただくことはマストの条件になりますが、今回は性別、年齢層が限定的であることから、その層のお客様に喜んでいただけるもの、そして何より記念品をお渡しする際のシチュエーションが重要と拝察しました。
その記念品はレザーコースター
ファンの皆様が公演の会場に着かれた際に、その記念品を受け取られる。バッグに入れる。公演終了後はそのままバッグに入れて持ち帰る、、という状況を想定すると、あるアイテム以外の選択肢はありませんでした。「レザーコースター」です。
ビルボードのご担当者様も即賛成してくださいました。そしてアーティストへの提案になり、ご承諾のお返事。ファンへの感謝記念品は、レザーコースター2枚セットに決定です。
レザーカラーはボルドー&ブラウン。コースターの革には、20thとアーティストのイニシャルがデザインされたロゴを刻印します。さりげなく薔薇の花のモチーフをエッセンスさせていただき、素敵なコースターが出来上がりました。
大人の贅沢なライブ。その会場へ
この記念品のご縁から、アーティストの公演にご招待いただくことになりました。ディナーやお酒と共に、じっくりと身近にエンターテイメントを味わうことができる贅沢なライブです。若いロックバンド時代から有名なボーカリスト。ソロデビュー20周年、大人になった彼の歌を楽しみに、秋の夜風を感じながら会場に向かいました。
また、もう一つの楽しみは、当日ファンの皆様に記念品がどのように渡されるのか、実際にそのシーンを拝見できるということでした。お客様が記念品を受け取られる瞬間をリアルに体感できるチャンスはめったにないこと。期待に満ち溢れます。
チケット受付カウンターに向かうと、そこにはたくさんの女性たちが。そう、まさに40代前後の女性の方々が並んでいらっしゃいました。お一人お一人、カウンターでチケットと引き換えにプレゼントの記念品が手渡されます。まさに私どもが作らせていただいた記念品、まさに臨場感あふれるシーンです。
開演前のひと時の光景
場内に入り座席に座ると、さっそく手にした記念品の化粧箱を開けて中身を確認する女性たち。アーティストからファンへのメッセージカード、その下に色違いの2枚のレザーコースターが重なりあって包装されています。ライブ開始までの暫くのゆったりとした時間、女性たちはメッセージカードやコースターを手にされ、とても微笑ましい光景でした。
お一人お一人が記念品を手にしてご覧になる瞬間を目の当たりにしたのは初めてのこと。こうやって完成された品物をお客様が嬉しそうに手にされてご覧になるお姿を、間近で拝見すると感慨深い思いが込み上げてきます。
ソロデビューから20年の歳月を重ねたアーティストと同じ、女性たちも同じ歳を重ねています。きっと、ロックバンド時代からファンだった女性も多いことでしょう。まだ10代後半から20代だった彼女たちの姿を勝手に想像しながら、こうして今、大人の贅沢な時間の中に身を置かれている女性たちの光景を体感し、美しく豊かに時を重ねていくことの素敵さを感じずにいられませんでした。
時を重ねた深み・歳を重ねた魅力
さて、いよいよライブがスタート。拍手と共にアーティストの登場です。音楽が奏でられると同時に、背景の幕が開き、ガラス張りの向こうに都心の夜景が広がります。
その歌声には磨きがかかり、味わいが深くなり、歳を重ねてこその表現力。ロックバンド時代のご活躍とはまた一味違ったオーラやインパクト、大人の魅力を感じました。一曲ごとにあたたかな拍手、客席との一体感に満ち溢れた素晴らしいライブでした。
ファンへの感謝記念品として制作させていただいた2色のレザーコースター。秋深まる季節にぴったりのボルドーとブラウンは、熟成されたアーティストの魅力にぴったりの色であり、アーティストと同じように歳を重ねた大人の女性たちに似合う素敵な色。
高級なレザーコースターで、ゆっくりとコーヒーや紅茶を味わうひとときの贅沢な価値も、若い時代には見えないことかもしれません。
お渡ししやすい、お持ち帰りいただきやすいなど、そのようなシチュエーションや機能的側面だけではなく、記念品の選定には、もっともっと深い視点が在ることを学びました。
時を重ねた深み、歳を重ねた魅力。たった一枚のレザーコースターにも、積み重ねた人生の機微が映して出されているような、そんな思いがいたしました。



