アーティストソロデビュー20周年記念。ファンへの感謝記念品
三代目社長のセンスと感性。レザートレーの周年記念品
お洒落な色彩のトレー&ロゴ銀箔押しの化粧箱
ご愛用アイテムを記念品に
記念品のご希望アイテムはレザートレーと決まっていました。メールのお問い合わせから始まり、レザーカラーや刻印デザインの選択、納品のやりとりに至るまですべて社長がご担当でした。創立60周年を迎えられるお若い三代目社長。最初から最後までコミュニケーションをとらせていただき、大変思い出深い周年記念品となりました。
レザートレーは、もともと社長ご自身がプライベートでお使いになっているご愛用アイテム。大変お気に召していて、同様な品物を会社の記念品として制作できないかお考えになられていたとのことでした。
そこで、グラネスの記念品サイトを見つけていただきお声がけをいただくことになりました。私どもが法人記念品事業をスタートして間もない頃です。
まだ肌寒さの残る3月上旬。革見本やレザートレーの見本を持参して会社に伺いました。打ち合わせの会議室で、まずはご挨拶させていただきます。社長は「お寒くないですか?」と気遣ってくださり、暖房の温度を気にかけてくださったのをよく覚えています。
有名百貨店ではなくグラネスに?
ご挨拶から少し話が進み、会社でり必ず周年記念品をご用意されてきたことをお教えくださいました。長年取引のある有名百貨店でずっと記念品をオーダーされてきたとのこと。なのになぜ、グラネスをお選びいただいたのか?その理由をお話しくださいました。
会社の記念品は百貨店で、というのが、しきたりのようなものだったが、回を重ねるにつれオーダーしようというモノがなくなってきた、ありきたりのものしかなくなってきたこと。そこでインターネットで検索し探してはみるものの、ネットではどうしても安っぽいモノしかなかったこと。ところが偶然グラネスのサイトをご覧になり、web上で初めて高級記念品に出会った、という経緯でした。
間違いなく昭和の時代は、百貨店の包装紙がブランド力を持ち、中身よりその包装紙が価値を持つ時代だったと言っても過言ではないでしょう。もちろん、今でも百貨店の扱う商品やサービスは一流です。ただお客様の選択肢や価値観は多様化し、これからは包装紙より大事なものがあると学ばせていただいた瞬間でした。
黒に紫、ダークブラウンにピンクなど。
社長はプライベートでお使いのレザートレーを見せてくださいました。外側が黒革でモノを置く内側が紫。気品のあるカラーです。まずこのカラーの組み合わせは、取り入れたいとのご要望でした。そして他にも数種類お作りしたいとのことで、外側のレザーと内装のレザーの革色見本から組み合わせをご検討いただくことになりました。
外側のレザーは黒、ダークブラウン、白の3色から、内装カラーは約40色からお選びいただきます。その組み合わせ数は膨大です。社長は私に相談してくださいながら、またちょっと悩みながらも、すんなりとお決めになられました。
決断の早さもさすがです。黒×紫のほか、ダークブラウン×ピンクなどの全5色。いずれも品のあるお洒落な色彩でした。女性にも喜んでいただけるカラーの選択を忘れてはいません。
サンプル制作
ロゴと周年記念の文字、60th Anniversaryを組み合わせた刻印デザインは、私どもにお任せいただくことになりました。デザイナーが作成したデザイン案の中からお選びいただきます。もちろん社長が決定をされました。文字はお洒落なフォントをご選択。刻印はレザートレーの手前側に銀箔押しで決定。
5色のうち2カラーのサンプルを制作し、でき上がり次第お持ちすることになりました。
約三週間後、レザートレーのサンプルが完成。それぞれの色彩にロゴと周年記念の銀箔押しが映え、質感、センスともに良い仕上がりです。ただ、私が良い仕上がりと直感しても、社長がどう思われるか、ご満足いただける仕上がりになっているかどうか100%の確証はなく、少し緊張しながら赴きました。
社長室でのご提案。その空間に漂う歴史の重み
その頃はもう暖かさを感じる、まさに春。打ち合わせの会議室に暖房は要らない季節になりました。が、このとき通していただいたのは、会議室ではなく社長室。
重厚感のある厳かな雰囲気、創業者と先代社長のお写真が額縁に飾られ、その空間に在る歴史の重みに敬意を感じずにはいられませんでした。
「楽しみにお待ちしていました」と社長にお声がけをいただきます。私は姿勢を正し、身の引き締まる思いで品物をご提示いたしました。社長は手に取られると大変喜んでくださり、イメージ通りの仕上がりにご安心いただいたご様子でした。
「やっぱりこうして(実物を)見ると違いますね」「御社にお願いして良かった」というお言葉は、十数年経った今でも記憶にしっかりと残っています。
あの厳かな社長室で、あの空間に漂う歴史の重みの中で記念品をご提案させていただいた経験は、何にも代えがたい貴重な時間として私の心に深く刻まれています。
新緑の季節に
5月の風が清々しい新緑の季節、5色のお洒落なレザートレーが完成しました。創立60周年記念品です。色彩の豊かさとセンスの良さを感じさせてくれる逸品に仕上がりました。
納品後、「良いものをご提供いただき誠にありがとうございました」と社長からお礼のメールを賜りました。お客様にトレーが大変好評である旨もお伝えいただきました。こちらこそ本当にありがとうございました、とあらためまして感謝の意を返信いたました。
記念品のトレーをお包みしたのは白の化粧箱。その化粧箱にはロゴと社名、60周年記念の刻印が銀箔で施されています。洗練された美しい銀箔押しの白い化粧箱は、新緑の季節に映え輝いて見えました。包装紙は不要です。その会社が主役なのですから。



