セスナ（小型飛行機）の購入

セスナ機（小型飛行機）を購入するには

まず、セスナという用語は小型飛行機の総称のように使われていますが、正式にはセスナとは飛行機のメーカーを指します。車で言えば「トヨタ」といった感じです。
従って小型飛行機には、セスナ社（現テキストロン社）以外にもパイパー社、ビーチクラフト社（現テキストロン社）、ソカタ社（現ダエア社）、シーラス社、ダイヤモンド社など数多くのメーカーがあります。
日本ではセスナやパイパー、ビーチクラフト、ソカタなどが多く飛んでいます。最近は航空大学で使われているシーラスなどもよく見かけます。
　　
また、セスナと言っても機種も様々で、4人乗り、6人乗り、10人乗りなど種類は多く、さらにはジェット機まであります。
　

価格は機種によって大きく異なる

自動車と同様、飛行機も機種によって価格は大きく異なります。一般的に訓練などでよく使われているセスナC172は数が多いです。
また、最近は見かけませんが2人乗りのC150やC152という飛行機もあります。
オーナー機としては、4人乗りで低翼機（翼が胴体の下に付いている飛行機）が人気ですが、同乗者からするとセスナC172などの高翼機（翼が胴体の上に付いている飛行機）の方が地上の景色がよく見えてありがたいかも知れません。

小型航空機は新機の場合、国産の飛行機はなく全て海外製となります。したがって為替レートの影響は大きく、円安の今はかなり高い買い物となるでしょう。
例えばセスナC172の新機は、6,500万円程度、グラスコックピットでは8,000万円強となります。
中古機は製造年やエンジンの使用時間などにより価格は変動しますが、800万円程度から購入することができます。
（エンジンのオーバーホールまでの使用時間が少ない機体は200～300万円で購入できる場合もあります。）

維持費が購入のネックになる！？

中古の飛行機は購入できたものの維持費が結構かかることに注意が必要です。
車の場合、車検代、保険代、駐車場代などの維持費が掛かりますが、飛行機も同様に維持費が必要です。車の場合、車検は2年毎ですが飛行機は毎年受けなければなりません（耐空検査）。
車検では整備費含め15～20万円前後ですが飛行機は80万円程度～必要になります。機体によっては100万円や200万円も係ることもあります。
他に無線検査（飛行機に搭載されている無線設備の検査）も年に1度受けなければなりません（搭載されている無線機の数により変動しますが大凡25万円程度）があります。
保険は、搭乗者、第三者賠償（対人対物）、機体保険とありますが、機体保険の金額により保険料は大きく変わります。
他に駐機料金が必要ですが、空港や飛行場により金額は大きく異なります。
上記の他に定時点検整備代や消耗品代などを合わせると年間200万円～300万円程度の維持費が必要です。
この維持費を個人や法人で負担できれば良いですが、多くの人にとっては負担が大きすぎます。そこで複数人で機体を購入するオーナーズクラブなどがあります。
例えば10人で機体を購入すると年間の維持費を10人で分担することになり、1人当たり年間30万円程度、1ヶ月あたり2.5万円程度となりますので個人で機体が買えなくても飛行機のオーナーとなることができます。
それでも負担が大きいという人には、飛行クラブに入会すると良いでしょう。利用した分だけ都度払いで飛行機に乗ることができます。

スカイネット飛行倶楽部　　https://skynet.konjiki.jp/

駐機場所

飛行機は車のようにあちこちに駐車場があるわけではないので、停留場所の問題もあります。
通常は空港や飛行場に駐機するのですが、空港や飛行場によって駐機できる数やローカルルールなどそれぞれに事情があるのでお住まいのエリア近辺の空港や飛行場に駐機できるかという事も考慮しなければなりません。
駐機場としては、旅客機が就航している空港や小型機専用の飛行場、河川敷などの場外離着陸場、滑空場など様々です。

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