【ロレックス】ヴィンテージ・セミヴィンテージモデルの 購入時に見るべき9つのポイントをご紹介!『時計のプロが解説いたします』
誰しもが憧れる高級腕時計ブランドの代名詞【ロレックス】。実用的な機能と洗練されたデザイン、圧倒的なステータス、そして安定した資産性と、様々な魅力を持ち合わせています。
しかし、いざ購入しようと思っても、その種類の多さに戸惑う方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、【ロレックス】を買いたいけど選び方がわからないという方に向けてご紹介していきますので、「初めて高級時計を買うならロレックスがいい」「高い買い物なので失敗したくない」などとお考えの方は、是非参考にしてみてください。
【ロレックス】の分類
https://www.rolex.com/ja/about-rolex-watches/made-in-switzerland.html
【ロレックス】には大きく分けて”スポーツモデル” と “ドレスモデル”の2種類がございます。近年の価格高騰を牽引しているのは、”スポーツモデル”であり、そのどれもが人気が高く、入手困難となっておりますが、”ドレスモデル”にももちろん魅力がたくさんございます。まずはそれぞれにどんな種類のモデルがあるのかを見ていきましょう。
スポーツモデル
スポーツや登山など、アクティビティでの使用を想定して作られた”スポーツモデル”。機能性を重視して作られており、モデル毎にその特色も異なります。傷が付きにくく堅牢な”ステンレス”を用いた実用性に優れたモデルから、高級素材を使用した華やかなモデルまで、バリエーションは大小様々です。リセールバリューが非常に高く、資産性も抜群です。
スポーツモデルの種類
『デイトナ』、『サブマリーナー』、『GMTマスターⅡ』、『エクスプローラーⅠ』、『エクスプローラーⅡ』、『シードゥエラー』、『スカイドゥエラー』、『ミルガウス』、『エアキング』など
ドレスモデル
名前の通り、華やかなデザインが特徴の”ドレスモデル”。スーツやドレスなど、フォーマルシーンやパーティシーンに最適なモデルをラインアップしています。”スポーツモデル”と比べ、機能はシンプルなものが比較的多くなっておりますが、カラーや素材、装飾のバリエーションが多く、自分好みの一本を見つけることができます。
ドレスモデルの種類
『デイトジャスト』、『デイデイト』、『チェリーニ』など
資産価値から選ぶ
【ロレックス】の魅力を語る上で、やはり”資産価値”は外せません。「同じ高級時計を買うならリセールバリューも考えたい」という方に、おすすめのモデルをご紹介していきます。
圧倒的な資産価値『デイトナ』
“キングオブロレックス”とも称され、絶大な人気を誇る『デイトナ』。元はレーサー用のスポーツウォッチとしてクロノグラフ機能を備えて誕生しましたが、今ではその機能がアイコニックなデザインとして人気を博しています。現行モデルは、正規店で購入することがほぼ不可能な状態となっており、この商品を求めて多くの方が度々足を運んでいます。また、ヴィンテージ『デイトナ』になると数千万もの値が付く個体もあり、オークションピースとなるモノも多いです。数十年の時が経ってもその人気は衰えを知らず、逆に需要が高まってきている為、必然とその価値も高まり、資産価値として圧倒的な地位を築いているのです。
個性的な2トーンカラーを採用した『GMTマスターⅡ』
2022年新作のレフトハンド仕様「Ref.126720VTNR」が発表されたことで大きな話題を呼んだ『GMTマスターⅡ』。2トーンカラーのベゼルが人気で、資産価値の高さも『デイトナ』に次ぐモデルとされています。赤×青は”ペプシ”、赤×黒は”コーク”、青×黒は”バッドマン”、緑×黒は”スプライト”など、ベゼルカラーによって愛称が付いているのも特徴です。
利用シーンから選ぶ
ビジネス・プライベートなどの利用シーンを考慮して購入したい方に、おすすめのモデルをご紹介いたします。
ダイバーズウォッチの代名詞『サブマリーナー』
【ロレックス】の中でも高い防水性と堅牢性を兼ね備えた定番モデルとして挙げられる『サブマリーナー』。ダイバーズウォッチとして有名なこちらのモデルですが、1953年の初代モデルから一貫したシンプルなデザインは、オンオフ兼用で使用することが可能です。日付表示に関しては”ノンデイト”、”デイト”の2種類があり、好みで選ぶことができるのも魅力です。幅広いシーンで利用出来ることで、ビジネスマンから特に人気の高いモデルです。
実用性の高いドレスモデル『デイデイト』
【ロレックス】の中でも最上位コレクションとして位置する『デイデイト』。ゴールドやプラチナといった高級素材のみを用い、ダイヤなどをあしらったモデルも展開するなど、華やかなモデルが多数ラインアップされています。重厚感と高級感を醸し出し、文字盤、インデックス、ベゼルなどにも様々なバリエーションが存在していますので、自分好みのモデルを見つける楽しみも味わえます。
定番の入門機『エクスプローラーⅠ』
【ロレックス】のスポーツモデルの中でも、最もシンプルな装いから、入門機として選ばれることの多い『エクスプローラーⅠ』。元は冒険家のために作られた時計ということもあり、堅牢性の高いケースや、視認性に優れた文字盤など、使い勝手が非常に良いモデルです。オンオフ問わず着用できる汎用性の高さや、手に入れやすい価格帯というのも魅力の一つで、ファーストロレックスをお探しの方から特に人気の高いモデルとなっております。
機能から選ぶ
【ロレックス】の魅力である機能性の高さを優先して購入したい方に、おすすめのモデルをご紹介いたします。
堅牢性と視認性に優れた『エクスプローラーⅡ』
前述の『エクスプローラーⅠ』の上位機種として誕生した『エクスプローラーⅡ』。特徴は、豊富な機能を備えていること。デイト表示、オレンジカラーの24時間針、リューズガードが装備されたこちらは、その高い堅牢性と視認性だけではなく、アイコニックなデザインを好んで購入される方も多いです。2021年には誕生50周年を迎えましたが、初期のヴィンテージモデルは、マニアの中でも人気が高く、中古市場にて高値で取引されているモデルでもあります。
最上級の防水性能を誇る『シードゥエラー』
ダイバーズウォッチの雄『サブマリーナー』を生み出した【ロレックス】が、極限の防水性に挑んで誕生したのが『シードゥエラー』。外観のみだと『サブマリーナー』との違いが分かりにくいとの声も多く聞かれますが、約4倍にあたる1,220mもの圧倒的な防水性能を有しています。その分、ケース径、ケース厚を含め、全体的に大きめなサイズ感となっていますので、腕周りが比較的しっかりとした方にぴったりなモデルとなります。
現代には欠かせない耐磁性能を備えた『ミルガウス』
機械式時計の大敵でもある「磁気」に強い『ミルガウス』。元は医師や研究職、エンジニアなどの専門分野で活躍するプロフェッショナルをターゲットに開発されたモデルです。電子機器が巷に溢れている昨今では、日常生活を送るうえで欠かせない機能を持ち合わせている時計として注目されています。ケース内部には、高性能の磁気遮断システムを備えているため、時計が磁力にさらされる場面でも安心してお使いいただけます。
おすすめ【ロレックス】5選
①【ロレックス】『エクスプローラーⅠ』「Ref.114270
2001~2010年の間に製造された『エクスプローラーⅠ』「Ref.114270」。前モデルから大幅な見た目の変更こそございませんが、ムーブメントが「Cal.3130」へと変わっており、メンテナンス性・安定性が向上しています。放射性物質を含んでいるという理由から、夜光がトリチウムからルミノバへと変更され、2007年には偽造防止のためにルーレット刻印が入るようになります。日本人にちょうど良いサイズ感の36mmのケースは、腕馴染みが良く、市場での販売価格も落ち着いていますので、1本目としてぜひオススメしたいモデルです。
②【ロレックス】『サブマリーナー』「Ref.16610LV」
2003年に『サブマリーナー』生誕50周年を記念して、コーポレートカラーであるグリーンのベゼルを採用した「Ref.16610LV」。初期個体には”ライムベゼル”と呼ばれる淡いグリーン色のベゼルや、ダイヤル6時位置のSWISS MADE表記が大きい”ビッグスイス”、ベゼルの”4”の頂点が台形且つ幅広の形をした”フラット4”など、コレクター心をくすぐるポイントが多くございます。『サブマリーナー』が欲しいけど、黒ベゼル×黒文字盤とは違った華やかさを求めたい!という方には、デザイン性はもちろん、機能性、資産性含めておすすめの1本です。
③【ロレックス】『GMTマスター』「Ref.16700」
1988年頃に誕生した『GMTマスター』最終モデルとなる「Ref.16700」。黒ベゼルと赤×青ベゼルの2種類で展開されました。機能性で言えばもちろん『GMTマスターⅡ』に軍配が上がりますが、カレンダーのクイックチェンジ機能を備え、操作性に優れていること、また、少しヴィンテージモデルのような雰囲気も醸し出していることから、根強い人気を誇ります。最新モデルももちろん精悍でカッコ良いと思いますが、少し前の世代のモデルを選ぶことで、雰囲気ある大人を演出出来ること請け合いです。
④【ロレックス】『デイデイト』「Ref.228238」
現行モデルとして販売されている『デイデイト』「Ref.228238」。ダイヤルバリエーションはシャンパンやグリーン、ブラックなど豊富にございますが、中でも豪華ながら爽やかな印象の組み合わせが、こちらのホワイトダイヤルモデル。少し派手と感じる方も少なくないと思いますが、シンプルな装いに合わせると余裕ある大人の雰囲気を演出できます。『デイデイト』は基本的にバーインデックス仕様のモノが多いのですが、ローマンインデックスとなっていることにより、理知的にも見えますので、おすすめです。スポーツモデルにしか興味の無い方でも、一度この『デイデイト』を着用してみることで、”新しい景色”が見えるかもしれません。
⑤【ロレックス】『デイトナ』「Ref.16520」
1988年~2000年に製造された『デイトナ』の4代目にあたる「Ref.16520」。こちらは、名機と名高い【ゼニス】社の”エル・プリメロ”をベースとした自動巻ムーブメントを搭載しています。前モデルの「Ref.6263」、「Ref.6265」では手巻きムーブメントを搭載していましたが、このモデルで初めて自動巻ムーブメントが搭載されるようになりました。製造時期によって個体差があり、希少個体として高額で取引されているモデルも多数存在しています。人気の『デイトナ』ということもあり、市場での販売価格は常に高値を維持しており、資産価値としても抜群ということがおわかりいただけます。
まとめ
以上、いかがでしたでしょうか。
誰しもが憧れる高級腕時計ブランドだからこそ、一本は持っておきたいと思えたのではないでしょうか。しかし、実際は「何を買って良いのか分からない」なんて方も多いはず。ご紹介したように、資産性で選ぶのか、機能性で選ぶのか、はたまた利用シーンやそれに合わせたデザイン性で選ぶのか、ぜひとも後悔しない1本を選ぶ為の参考情報として、本記事を利用いただけたら幸いです。