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【たった5分!?】ChatGPTだけで会議のメモから業務フロー図を作成する方法

上村公彦

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テーマ:生成AI

前回ChatGPTMermaidを使って、打ち合わせメモ→議事録作成→業務フローの文章化→業務フローの図式化について説明をしましたが、なんともっと便利にできる方法を見つけました!

今回はChatGPTのみを使って業務フローを文章化→図式化までをご説明します。


※このコラムの内容は動画で公開しています。Youtube版はこちらをご覧ください。

GPTsとは?

GPTsとは?

GPTs

GPTs(ジーピーティーズ)とは、ChatGPTのユーザーが作ることができる特定用途に特化したカスタマイズAIである。

(参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/GPTs

GPTsとは、自分でChatGPTを使って、オリジナルのAIを作ることができるというものです。

例えば、Google Chromeにプラグインという機能があります。
no40-chrome
プラグインは他のユーザーが作った便利なツールのようなものです。これをGoogle Chromeに含めて使うことができるという機能があるのですが、GPTsも同じようなものだとイメージしてください。

より詳しい情報に関してはネットで検索していただければたくさんの詳しいサイトがありますので、そちらをご覧ください。

ChatGPTからGPTsを呼び出すためにすること

ChatGPTからGPTsを呼び出すためにすること
ChatGPTからGPTsを探すには、ウィンドウの左側に「GPTを探す」という項目があるので、それをクリックします。
no40-chatGPT
そうするとオリジナルで作られたGPTが出てきます。この中から、自分が求めているようなものを検索します。

例えばiPhoneだとAppStoreなどに色々なアプリが登録されていますが、それと同じ感覚といえるでしょう。

次にChatGPTからGPTsを呼び出すためには、まず自分が使おうとしているGPTをここで見つけてください。今回はMermaidを探します。
no40-mermaid
そこで一旦「チャットを開始する」として、実際に何か作って試してみてください。例えば、円グラフを試しに作ってみます。

<Mermaidとの応答>
上村「成分の円グラフを作ってください。
タンパク質:50%
炭水化物:30%
脂質:10%
その他:10%」
Mermaid「no40-mermaid-2

このようにテキストで示した割合通りの円グラフが出来上がります。

他にも色々と便利で楽しそうなGPTがありますので、探して試してみてください。
ここで一度Mermaidを試したのには理由があります。それは後ほど解説いたします。

文章化した業務フローを図式化

文章化した業務フローを図式化
まずは文書化した業務フローから業務フロー図を作成します。

議事録メモから業務フローを作成する

前回も使用した議事録メモを起点として、一気に業務フロー図の作成にまで至ってみたいと思います。
(前回の投稿はこちら→【ChatGPT/Mermaid活用】生成AIでDXを推進!活用例を解説
(→議事録メモのダウンロードはこちら
この議事録メモは、体系立てて説明されたものではなく、現場でヒアリングした内容が会話形式で書かれているメモとして作られています。

それでは、ChatGPTにこの議事録メモから業務フローを文章化してもらいます。

<ChatGPTとの応答>

上村「この議事録メモから業務フローを文章化してください。」
ChatGPT「以下の議事録から、株式会社ドジャーウィンの業務フローを文章化しました。

業務フロー概要
株式会社ドジャーウィンでは、受注から商品発送までのプロセスをデジタル化し、DXを推進する方針を検討しています。具体的な業務フローは以下のとおりです。

1、受注の受付と入力
営業担当が受注する場合は、受注伝票を販売管理部にご持参し、エクセルに入力します。受注方法はECサイト、FAXなど問わず、全ての情報をエクセルで管理しています。

2、在庫確認と発送指示
受注内容がエクセルに入力されると、販売管理部の担当者が在庫を確認します。倉庫が3箇所あり、商品の種類や配送先に応じて発送指示が生じます。商品コードにより倉庫の振り分けが行われますが、特定の地域(北海道)への配送の場合、特別な処理が行われます。

3、名前商品の管理
名入れが指定された商品については、誤字が発生しないように注意が払われています。漢字の異なる表記(例:はしごだか、わたなべなど)には特に注意が必要で、間違いが発生しない2人での確認が推奨されていますが、実際には月に1〜2回の頻度でミスが発生しています。

4、倉庫での出荷処理
倉庫は発送指示を受け、受注データをシステムに入力します。その後、伝票を印刷し、商品の出荷準備を行います。

5、特別対応
販売管理部は基本的に土日がお休みですが、営業部門は土日も受注が可能です。緊急の際、営業が直接倉庫に指示を出すこともあり、この場合、二重処理が発生しますリスクがあるため、運用ルールの整備が必要とされています。

この業務フローに沿って、今後のDX推進が進められることになります。」

業務フローから業務フロー図を作成する

前回はChatGPTの内容をコピーして、Mermaidにペーストをしていましたが、今回はその手間が省かれています!

具体的にどうするかというと、Mermaidにメンションします。
※メンションするには、"@"を入力します。
no40-メンション-1
ここでMermaidにメンションし、依頼文を書きます。
no40-メンション-2

<Mermaidとの応答>

上村「業務フロー概要から、業務フロー図を作成してください。」
Mermaid「no40-フロー図.png

業務フロー図が完成しました!
こんな具合に、ChatGPTの中だけで、業務フロー図の作成までが完結できるようになっています。

GPTsを使用する際の注意点

1つ注意していただきたい点があります。前項に「Mermaidにメンションします」とありますが、メンションするためには事前にGPTsを使っておかなければいけません。そのため、一度「チャットを開始する」として、実際に何か作ってくださいと述べました。

サイドバーに表示されているものしかメンションできないため、事前に使用したいGPTsを使用しておいてください。

まとめ

実は1つ裏話があります。公開している動画の中では、あたかもスムーズに流れていったように見えると思いますが、編集で一部カットしています。何回か試したところ、思ったように生成AIからの結果が出ませんでした。それはChatGPTもそうですし、Mermaidも同様です。こちらが期待するような結果ではない結果が出てくることが何度かありました。

これはご存知の方も多いかもしれませんが、生成AIで出た結果は毎回同じとは限らないのです。

ではどうすればその結果を自分の期待通りにすることができるのか?ということで、プロンプトエンジニアリングというものがありますが、またそれは別の機会にご説明させていただきます。

ぜひ皆さんもGPTsを一度検索してみてください。そして自分に合ったものを探して、一度試してみられてはいかがでしょうか?

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上村公彦
専門家

上村公彦(システムコンサルタント)

株式会社クラボード

新規事業のためのシステムコンサルティングおよびシステム・アプリ開発で豊富な実績。ベンチャー企業での事業開発経験で培われた「提案力」を発揮し、ニーズに対応。経営者目線でIT戦略を導きます。

上村公彦プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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