新規事業企画書に記載すべき5項目と良い企画書の作り方②
新規事業を始めるとき、まず取り組まなければならないのが企画書です。
きちんとゴールが思い描ける企画書さえ作ることができれば、大きな失敗を回避することもでき、着実に成果を出していけるでしょう。
前回は新規事業の企画書を作る際に入れるべき項目や、おすすめの企画書テンプレートを紹介しました。今回は、企画書の承認を得るためのプレゼン方法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
せっかく作った新規事業の企画書を通そう!承認を勝ち取るプレゼ
新規事業の企画書を承認してもらうために欠かせない「プレゼンの極意」を紹介します。
意識しなければいけないことは以下の4つです。
・予め予想できる質問には答えを作っておく
・いつも会議でマイナスな意見を言う人に手を回しておく
・開始1分で結論がわかるようにする
・淡々と伝えるのではなく熱意を込める
ひとつずつ説明します。
予め予想できる質問には答えを作っておく
まずよく聞く方法だと思いますが、「予め予想できる質問の答えは用意しておく」です。
プレゼンで大事なことは、いかに相手の質問にスムーズに答えられるかです。よどみなく答えるためには、意思決定者がしてくるであろう質問の答えを、あらかじめ用意しておく必要があります。
いつも会議でマイナスな意見を言う人に手を回しておく
2つ目の極意は、「いつも会議でマイナスの意見を言ってくる人に先に手を回しておく」です。
これは聞いたことがある人も少ないと思うのですが、毎回嫌な質問をしてくる上司などが該当します。せっかくプレゼン自体はうまくいったのに、嫌みな上司のせいで失敗してしまったという経験も多いはず。
方法は簡単で、プレゼン資料を作る段階でその上司に相談を持ちかけ、発表時に「〇〇さんからの意見もいただきました」と添えるだけ。嫌みな上司もここでケチを付けると自分の意見にケチをつけたように感じるので、下手なことは言ってきません。
また嫌な上司がいない場合でも、発言力のある人の意見を借りることで、権威性を使ってプレゼンに付加価値を付けることもできます。
開始1分で結論がわかるようにする
3つ目の極意は、「開始1分で結論がわかるようにする」です。
どれほど素晴らしい事業内容でも、最初から最後まで聞かなくては概要がつかめないと、聞いている人からすれば苦痛になります。
また始めに結論を伝えないとプレゼン自体にまとまりがなく、冗長なイメージを相手に与えてしまうでしょう。
開始1分で結論を端的に伝えるだけで、その後の説明も聞きやすく、相手の興味関心を最後までひき付けたままプレゼンを終えることができます。
淡々と伝えるのではなく熱意を込める
4つ目の極意は、やはり「淡々と伝えるのではなく熱意を込める」と言えるでしょう。
「データをもとに淡々と事実だけを伝えていく」。これも確かに悪くはないですが、どれだけこの事業に熱意を持っているかも、プレゼンを通して上司に伝える必要があります。
当たり前だと思いますが、2つのプレゼンがあり内容が全く同じなら熱意を持って取り組んでくれそうな人のものが採用されるでしょう。
ここで注意してほしいのは、熱意は込めても感情で話すわけではないということ。熱意を込めて失敗する人に多いのは、エビデンスがいい加減で、ガッツだけで事業を進めようとしているケースです。
あくまでベースはエビデンスに基づいた論理的なものであり、理念や事業をやりきるぞという熱意を持ち合わせてプレゼンを行いましょう。
新規事業の企画書はテンプレートを利用して整理しよう!
新規事業の企画書に必要な情報は最小限で問題ありません。
しかし、その必要最小限の情報にきちんとしたデータを盛り込むことが重要なのです。
企画書は変にアレンジするのではなく、すでに多くの人が使っているテンプレートを利用するのが大事。順番は変えずに、内容に厚みをもたせるようにしましょう。