オンライン?対面?DTMレッスン探しで迷ったときに読むコラム
DTMは、独学でもいくらでも練習できるものです。YouTubeやネット上の情報を集めて、自分ひとりで勉強や練習を進めていくことも可能です。
しかし、いくら取り組んでも
・「楽曲の再生回数が伸びない」
・「プラグインは揃っているのに音が良くならない」
・「プロのクオリティに届かない」
という状態に陥ってしまうことがあります。
この記事では、DTMが上達するための具体的な方法を体系的に解説します。
DTMが上達しない3つの原因

まずは、多くの人がDTMの上達に躓いてしまう3つの原因を見ていきましょう。
①独学でフィードバックがない

音楽は自由な芸術ですが、客観的なフィードバックがなければ、プロからの評価を得たり再生回数を伸ばしたりすることは難しくなります。
例えば、完全な自由表現として音楽理論を無視した作品も立派な音楽です。しかし「聴いてもらう」「プロとして活動する」ためには、リスナーの視点が必要です。
リスナーの視点を考えることは、言い換えれば「理論を考える」ということでもあります。
自由表現と理論のバランスを取るためには、音楽を理解している人からのフィードバックを受けるのが効率的です。
②作業が感覚的になっている

ネット上で情報収集をすると、さまざまな作曲方法やミックスの手法、プラグインの使い方を見つけることができます。
ただし、それらの情報はあくまで「そのサンプル楽曲に当てはまる」ものです。自分の楽曲にそのまま適用できるとは限りません。
そのため、得た知識を抽象化し、「その作業の本質は何か?」をしっかりと言語化して、自分のレシピに落とし込むことが重要です。
例えば、音を太くするプラグインの使い方を学んだなら、自分が使う楽器にはどのように応用できるのかを整理し、感覚的なテクニックを論理的なスキルへと変換する必要があります。
③基礎を飛ばしている

結論として、基礎が完璧でなくても音楽制作はできることがあります。
例えば、Nirvanaの楽曲は基本的な音楽理論をほとんど無視しているとも言われます。
しかし彼らが多くのリスナーに愛される理由は、「ところどころにポップで聴きやすい要素がある」からです。
ソングライターのKurtは理論を無視する姿勢を大切にしていたそうですが、逆に言えば、しっかりと理論を理解していたからこそ、要所でポップなソングライティングができたとも考えられます。
DTM上達の正しいステップ
① 作曲の基礎理解

まずは基礎理論の習得です。
1. ダイアトニックコードの理解
2. スケールとディグリーの役割の理解
3. メロディとコードの関係性の理解
この順番で進めていくのが王道です。
② ミックスの基礎習得

誰が聴いても「聴きやすい」と感じる“ノーマル”なミックスを目指します。
1. フェーダーワークでバランスを取れるようにする
2. コンプレッサー、イコライザー(EQ)の役割を理解し、使えるようにする
3. 歪みとリバーブを使って空間設計ができるようにする
ミックスの基礎については、こちらの記事にまとめています。
③ 分析(プロ曲の研究)

作曲とミックスの基礎が身についたら、次のステップです。
1. お気に入りの楽曲をリストアップする
2. その楽曲と自分の作品の「作曲面での違い」を言語化する
3. 「ミックス面での違い」を言語化する
この作業を行うことで、目指している楽曲との距離が一気に縮まります。
音楽の言語化については、こちらの記事をご覧ください。
DTMが上達する具体的な練習方法
①ピアノだけの曲を徹底的に作り込む

ピアノは和声の確認に優れた楽器で、コードやメロディがうまく機能しているかを判断するのに最適です。
例えば、合唱コンクールでピアノがミスをすれば多くの人が気づきますが、ライブハウスでギターが少しミスをしても気づかれにくい場合があります。
だからこそ、確認に最適なピアノで何曲も書くことは、とても効果的な練習になります。
②参照曲と比較する

リファレンスを聴きながら自分の楽曲と比較し、
・リズムはどのように構成されているか
・どんなコードとメロディの組み合わせか
・音の聴こえ方はどう違うか
を徹底的に言語化します。
そのメモをもとに、自分が新たに習得すべきスキルを明確にしていきます。
③ミックスは「足す」より「削る」

迫力を出すプラグインは数多く販売されています。感覚的に使えてしまうものも少なくありません。
しかし、まずはミックスの基礎的な考え方を「音を足していく」から「まず引き算をする」へと切り替えることをおすすめします。
詳しくは、こちらの記事を参照してください。
④他人の意見をもらう

音楽に詳しい友人に意見をもらえば、「このアーティストに近い」「このジャンルの要素を入れると面白い」といった制作の幅を広げるヒントが得られるかもしれません。
音響に詳しい人であれば、「低音に頼りすぎている」「定位がうまく使えている」といった具体的な指摘ももらえるでしょう。
できるだけ多くの客観的な意見を集め、それを制作にフィードバックすることが何より大切です。
独学では超えにくい壁とは?
客観性が欠如する

親しい友人に意見をもらっても、友人関係である限り完全に客観的な意見にはなりにくいものです。
SNSで知らない人に意見を求めても、よほど親切な人でない限り、具体的な改善点までは教えてくれないことが多いでしょう。
本当に客観的な意見を得るには、利害関係のないプロからフィードバックを受けるのが理想的です。
間違った方向へ努力してしまう

「作曲はピアノロールで行うから、まずはピアノを弾けるようになろう」
これは、間違った方向の努力の代表例です。
目指しているのはDTMでの制作であり、ピアノの生演奏ではないはずです。
もちろん、複数の楽器を扱えることは大きな強みになります。しかし、演奏技術に時間を割くよりも、楽器の特性や役割を理解するほうが効率的な場合も多いのです。
成長スピードに自信がなくなってしまう

成長スピードが伸び悩む理由として多いのは、
1. モチベーションを維持しづらい
2. 制作ジャンルが偏ってしまう
3. 作曲からマスタリングまでをすべて一人で抱え込んでしまう
といった点です。
月に一度でも発表の場があったり、異なるジャンルのコンテストに参加したり、ポストプロダクションを任せられるエンジニアがいたりすると、これらの問題は大きく改善します。
サークルや教室など、刺激のある環境に身を置くのも有効な選択です。
DTMを最短で上達させる考え方
添削の重要性を見直す

客観的な意見をくれる人を見つけたり、サークルに参加して添削を受けたりできる環境は非常に有益です。
同じように上達を目指す人と意見を交換したり、オンラインサロンに参加するのも一つの方法でしょう。
環境投資の考え方を見直す
上達のために機材へ投資するのも環境投資の一つですが、意見をもらえるオンラインサロンに参加することや、アドバイザーに添削してもらうことも立派な環境投資です。
特にプロを目指す場合、客観的フィードバックとモチベーション維持は不可欠です。
機材以外への投資という視点も、一度考えてみる価値があります。
本気でやるなら「学ぶ」という選択肢を取り入れる
近くに教室がない、通う時間がない、専門学校に進学できないという方には、オンラインレッスンという選択肢もあります。
DTMオンラインレッスンについては、こちらの記事に詳しくまとめています。
Akashic DTM教室では、課題設定やフィードバックの仕組みも用意しています。
DTMの上達を急ぐ方にとって、一つの選択肢になれば幸いです。







