プロの秘密?立体的なMixの作り方
「自作の音が市販曲と比べてしょぼく感じる」
「有料音源を使っているのにデモのような迫力が出ない」
「マキシマイザーをかけても音が強くならない」
DTMで制作していると、多くの人がこの壁にぶつかります。
しかし、音が弱く聴こえる原因は機材やプラグインではありません。
多くの場合、音量・音圧・倍音・ラウドネスの理解不足が原因です。
この記事では、
・ミックスで音に迫力を出す方法
・音圧(LUFS)の正しい考え方
・ストリーミング時代のラウドネス対策
を分かりやすく解説します。
①「音量」と「音圧(LUFS)」を正しく理解する
まず整理すべきなのは、音量と音圧の違いです。
・dB(デシベル)=瞬間的なピーク音量
・LUFS(ラウドネス単位)=平均的な体感音量
簡単に言えば、
・dBは「メーター上の大きさ」
・LUFSは「耳で感じる大きさ」
です。
dBが低くてもLUFSが高い音は、迫力があるように聴こえます。
逆に、dBが高くてもLUFSが低い音は、平坦で弱く聴こえがちです。
なぜ市販曲は迫力があるのか?
市販曲は
・コンプレッサーでピークを整理し
・マキシマイザーやサチュレーションで平均ラウドネスを上げています
つまり、
ピークを抑えてから音圧を上げている
のです。
音がしょぼいからといって、いきなり音圧系プラグインを足すのは逆効果です。
まずはピーク管理を徹底しましょう。
② 倍音を増やして音の密度を上げる

音が弱く感じるもう一つの原因は「倍音不足」です。
倍音が増えると中高域の密度が上がり、音が前に出て聴こえます。
倍音を増やす方法は2つ
1. サチュレーターを使う
もっとも手軽な方法です。
ただし、
・シンバルなど高域成分が強い音に使うと歪みやすい
・全体にかけすぎると濁る
という注意点があります。
2. イコライザー(EQ)で倍数帯域を意識してブーストする
基音に対して倍数関係にある帯域(例:1kHz → 2kHz → 4kHz)を
少しずつ持ち上げることで、自然な存在感を作れます。
EQは倍音の量を細かくコントロールできるため、
・サブパート
・バッキング楽器
には特に有効です。
③ ラウドネス規制を理解する【Spotify・Apple Music・YouTube対策】

「制作時は迫力があったのに、アップロードすると音が小さくなる」
これはストリーミングサービスのラウドネスノーマライズが原因です。
主要サービスの目安:
・True Peak:-1dB以下
・Integrated LUFS:-14LUFS前後
この基準を超えると自動的に音量が下げられます。
実践的な目安は?

実務上は、
・True Peak:-1.5〜-2dB
・Integrated LUFS:-11〜-12LUFS前後
に設定すると、市販曲に近い体感ボリュームを維持しやすいケースもあります。
※ジャンルや配信先によって最適値は変わります。
重要なのは、
数値を理解した上でコントロールすること
です。
ミックスで音に迫力を出すためのまとめ
音がしょぼく感じる原因は、次の3つに集約されます。
1. ピーク管理ができていない
2. 倍音が不足している
3. ラウドネス規制を理解していない
この3点を見直すだけでも、サウンドの密度や存在感は大きく変わります。
ミックスは「プラグインの量」で決まるのではなく、
音量設計とラウドネス設計の理解度で決まります。
もし、
・音圧を上げると音が潰れる
・迫力を出そうとすると濁る
・市販曲との差が埋まらない
と感じている場合は、一度ミックスの設計思想から見直してみましょう。
Akashic DTM教室では、Zoomでの無料相談も行っています。
独学で限界を感じている方は、ぜひご相談ください。



