PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

日本と米国公認加州のダブルライセンス。不動産取引を知り尽くした「職人」として顧客の希望をかなえる

日米の不動産取引事情に精通した不動産取引の専門家

小松衣美子

小松衣美子 こまつえみこ
小松衣美子 こまつえみこ

#chapter1

東京やロサンゼルスを中心に、住宅やテナント、事業用地といった不動産を仲介

 「お客さまが思い描く物件が見つかった時や、ご希望に沿った形で売却できた時など、心から喜んでいただけた時が最もうれしい瞬間です」

 笑顔でそう語るのは、「麻布インターナショナルリアルエステート」代表取締役の小松衣美子さん。日本の宅地建物取引士と、アメリカのカリフォルニア州不動産取引士の資格を持ち、東京やロサンゼルスを中心に土地建物の売買・賃貸の仲介業を展開。対象は、一戸建て住宅やマンション、テナント、事業用地と多岐にわたります。

 「私が大事にしているのは、売却時のお客さまのゴール、購入時の条件面、好みのテイストなど、お客さまが求めているものをしっかりくみ取ること」と小松さん。
 以前、日本各地でクリニックを運営する開業医から新規の開院場所を依頼された際は、ヒアリングに加えてクライアントのホームページなどを研究し、望むイメージの把握に努めたそう。
 「くまなく調べていると、ヒントが見えてくるんです。お客さまのことを理解し、理想にかなうものをご紹介できるよう日々駆け回っています」

 時にはリュックサックを背負って駅周辺のビルを探索し、「これだ」という物件があると管理会社に飛び込みで交渉することも。さらには、クライアントの要望を聞いてデザインを考え、職人さんたちに混ざってリノベーションすることもあります。

 「事業は海外にも及びますが、全くかっこいいものではなくて、ある意味で自分を『職人』だと思っています。爪も伸ばさず、日焼けをして筋肉ももりもりついていますから。アメリカにいる時はペンキを塗ったりヘラで床をはがしたり、左官もできるんですよ」

#chapter2

アメリカの法律事務所でパラリーガルも経験。不動産取引に加え、法律の知識や人脈が財産に

 学生時代に宅建士の試験に合格していたという小松さん。卒業後は商社に勤めますが、留学のため退職して渡米。日本の宅建にあたるカリフォルニア州不動産取引士を目指し、子育てをしながら勉強を続け、2006年に取得しました。

 「現地で物件探しなどをお手伝いした日本のお客さまは、会社設立やビザ申請など、多くの方が法律関係でも困りごとを抱えていました。お客さまと一緒に弁護士さんを探し、通訳を兼ねてアテンドしているうちに、いろいろなオフィスとネットワークができました」

 小松さんの快活な働きぶりを見込んだある事務所からヘッドハンティングされ、パラリーガル(法律事務員)をすることに。不動産業務とダブルワークで実務を重ねていきました。

 また、日本や米国で物件を所有し、運用のノウハウと共にリスクについても知識を深めます。
 「2010年に帰国してからは、知人から不動産に関する相談を受けることが増えました。会社として信用ある体制にして、大きな案件も手掛けていけるように、2016年に創業しました」と振り返ります。

 「アメリカでは仕事、仕事で本当に忙しい毎日でしたが、不動産関連をはじめ、会社の立ち上げや離婚手続きなど、ビジネスシーンからプライベートまで幅広い分野の法律に携わることができました。そして多くの方に出会えたのも、かけがえのない財産となりました。この時期に学んだこと、培った人間関係が、日本に帰ってからもとても役立っていて、ありがたく感じます」

小松衣美子 こまつえみこ

#chapter3

日米での実務、不動産運用の経験知を生かし、クライアントの心強いパートナーに

 昨今は資産運用が身近になりましたが、賃貸用物件を購入する際は、賃料収入と、月々の返済といった投資額のバランスを十分に検討することが重要。失敗しないためにも、事前に専門家へ相談してほしいと呼び掛けます。

 「海外でも日本でもオーナーになるのは簡単ですが、地域の特性や事情を知らなければ維持するのも大変で、利活用はもっと難しいでしょう。買ったのはいいけれど、借り手がつかない、売却もできないという方をたくさん見てきたので、心が痛みます。良い取引をするには現地を知り尽くした業者との信頼関係が第一。『流されず、絶対に無理しないでください』とお伝えしたいですね」

 金額が大きいことからも、小松さんはクライアントに不利益が生じないよう不動産に関する法律や制度などを駆使。時代に即した的確な助言や提案を心掛けています。

 「不動産を扱うにあたっては、社会や経済、市場の動きを常に頭に入れておく必要があります。社会情勢の変化によってダメージを受けたり、トラブルになったりしないよう、アメリカにおいても適切に対処すべく、契約書の中にあらかじめ要件を盛り込むことが大切です。日本でいう特約にあたる部分なのですが、私自身、日米で物件を保有しているので、実情に応じたサポートができます」

 日本と米国で得た豊富な経験知を生かし、顧客満足のために奔走する小松さん。「お客さまの心強いパートナーとなり、真に有用なサービスを提供することが私の役割であり、生きがいです」と力を込めます。
 
(取材年月:2023年2月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

小松衣美子

日米の不動産取引事情に精通した不動産取引の専門家

小松衣美子プロ

不動産取引

麻布インターナショナルリアルエステート株式会社

日本と米国カリフォルニア州不動産取引の資格を持ち、依頼者に寄り添った取引を実現します。現地で培った豊富な人脈と実務経験を生かし、大切な資産の売却、購入、その後も続く充実したサポートもお約束いたします。

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ東京に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または朝日新聞が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO