遠いトンガ火山の影響で、津波の警報とは驚きましたね
皆さんこんにちは。
私は過去に、3回ほど詐欺からお助けしたことがあります。
今日はその体験から、ある種の詐欺が横行する時期や、そのパターンも含めて事例とともに書いてみます。
【事例】
あと30分で印鑑もらいに来る!?
数年前に、知り合いのS社長さんから電話で相談がありました。
S社長「今日、首都圏からSEOサービスの営業が来て、もうすぐ契約をするつもりだけど大丈夫かな?」
といった、既に過去形な感じの内容でした。
私「お幾らぐらいの契約ですか?」
S社長「金額は確か、80万円とか言ってたな」
私「すごく急な展開ですね!? 一度調べますので、相手の社名を教えて頂けますか?」
S社長「●●という会社で、あと30分で印鑑もらいに来るから、早く調べてね。」
…とても信じがたい話ですが、これは本当にあった話です。
限界点まで荒稼ぎ!?
まずは時間がないので、急いで調査することに…。
社名だけでは情報が少なく、これだけでも怪しい気がします。
HPやSEOを行っている会社で情報が少ないのは、開始して間がない会社で実績が無いか、そもそも怪しいところというイメージがあるからです。
この場合、社名だけではその実態は見えてきませんでした。
そこでコマンドも併用し、DNS情報からも調べた結果、あるグループ会社の1社だと判明!
結論としては、グループ会社でありながら、表面上は出さずステルス化し、その会社が多くの訴訟を抱えたら、事業廃止なり倒産させる。
そしてまた新しい会社を作り、他府県に営業をかけて限界点まで荒稼ぎする。
このようなことを繰り返し行っているところでした。
最後の最後は、本当にエスケープするつもりかもしれませんね。
この事例は、間一髪で80万円を捨てずに済んだケースとなりました。
冒頭で書いた、ある種の詐欺が横行する時期やそのパターンにも、このケースは次のように当てはまっています。
1.詐欺が増える時期について
情報サイトで、都道府県ランキングが公表され、貯蓄などで徳島が上位に入っていたとき。
このようなときは、狙われる可能性が上がります。
2.首都圏からの営業に弱い
何故か地元の会社よりも、よく分からない都会の会社を信用する傾向があるようです。
地元の会社は情報も得やすく、もし金銭の回収など何かあった場合は、他府県の知らない土地で苦労することを考えれば、地元は土地勘があることも有利ですし、交通費も安くつきます。
それに、地方で不義理なことを行っているところは、そう長くは続けられないのではないでしょうか?
--- もう少し掘り下げて考えれば…
わざわざ首都圏から高額商品の飛び込み営業というのは、私的にはガードを固める要素がタップリある気がします。
何故なら、上記のような高額なサービス料金の場合、その営業の交通費や宿泊代に諸経費、そして高額な販売報酬など、経費分が多く含まれている可能性が高く、本来不要なそのコストを負担するのは、顧客である貴社になるからです。
3.耳にはするけど、詳しくは知らないもの
その昔は「IP電話」も詐欺や詐欺まがいの対象になりましたが、一般の方々が「SEO対策」という、何となく名前くらいは耳にしたことある気がする?というような時期が、一番注意が必要な時期です。
4.契約の常套手段
事業者取引の場合は、クーリング・オフが適用除外となっているため、リース契約が多いようです。
他には契約書の連絡先が消えかけて見えなくなっている、という悪質で姑息なものもあるようです。
今はコロナの影響で、このようなケースは減少している可能性もありますが、貴社の大切な資金を狙う詐欺には、十分お気を付けください。
このようなコラムが、少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。