DSGオイル交換(VWイオス)

車検および法定12カ月点検でお預かりした際に実施した、ディスカバリー4の各種整備内容です。
年式と走行距離を考えると、輸入車らしく各部に経年劣化が見え始めるタイミングで、点検結果に基づき必要なメンテナンスを複数実施しています。
まずはバッテリー交換です。
ディスカバリー4はバッテリーを交換するだけでは不十分で、交換後に診断機を使用してバッテリー交換済みとしてのリセット作業が必須となります。
この作業を行わない場合、充電制御が旧バッテリー基準のままとなり、新品バッテリーであっても本来の性能や寿命を発揮できません。
輸入車では見落とされがちなポイントですが、長く安心して乗るためには非常に重要な工程です。
続いてエアコンフィルター交換。
フィルターを取り外すと汚れの蓄積が見られ、交換により風量や快適性の改善が期待できる状態でした。
エアコンフィルターは走行性能に直接影響はしませんが、車内環境や快適性を左右する重要な消耗部品です。
点検時に確認できたのが冷却水のにじみです。
補機ベルト周辺に冷却水の付着跡があり、原因を追っていくとウォーターポンプからの漏れが判明しました。
ディスカバリー4では比較的多いトラブルのひとつで、放置するとオーバーヒートや補機類への影響が出る恐れがあります。
今回は早期発見だったため、ウォーターポンプを交換し、トラブルを未然に防いでいます。
足回りではフロントサスペンションアームを交換。
ブッシュ部分の劣化やひび割れが確認され、このまま使用を続けると異音や走行安定性の低下につながる状態でした。
交換後は直進性や段差通過時の収まりが改善し、ディスカバリー4らしい安定感のある乗り味が戻っています。
エンジン関連ではスパークプラグを交換。
併せてイグニッションコイルの状態も確認したところ劣化が進んでいたため、同時交換としています。
プラグやコイルは失火や始動不良の原因になりやすく、輸入車では特に定期的な点検と適切な交換が重要です。
交換後はアイドリングの安定性や加速時のフィーリングが明らかに改善しています。
今回の整備内容は、故障が顕在化してから対応するのではなく、車検・法定点検のタイミングで状態を正確に見極め、先回りして整備を行った内容です。
輸入車は小さな劣化を見逃すと、結果的に大きな修理につながるケースも少なくありません。
ディスカバリー4は適切なメンテナンスを行えば、まだまだ安心して乗り続けられる一台です。
今後も点検を重ねながら、必要な整備を積み重ねていきます。
代表:遠藤
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