フォルクスワーゲン/アウディ専用コンピューター診断ツール
自動車整備の中でブレーキフルード交換は面倒な作業のひとつですが、自動車を作る側のメーカーがほとんど車検毎の交換が指定しています。
それは何故なんでしょう~??
そもそもブレーキフルードとは??
現在使用されているクルマ達は、ほとんどが油圧式ブレーキが採用されています。
ブレーキペダルを踏むと、ブレーキキャリパー内のピストンが押し出され、ブレーキパッドがブレーキローターに押し付けられて、車のスピードを落としたり、停止したりするための制動力が得られます。
(ドラムブレーキの説明は割愛しますが、こちらも油圧で動いています)
そんなブレーキフルードにはいろいろ必要な性質があり、ざっと書き出したもの下記となります。
・粘り気が低い
・体積の変化が起こりにくい
・-50度で固まらない
・200度でも沸騰しない
そして何故、定期的に交換しなくてはいけないのでしょう??
それはブレーキフルードの持っている性質に原因があります。
ブレーキフルードは空気中の水蒸気を吸い込む「吸湿率」が高い性質があります。
ブレーキフルードが水分を吸うと、沸騰する温度(沸点)が下がり劣化します。
使用歴が長いほど吸湿率も高くなるため、ブレーキフルードの性能が十分に保てず危険です。
最悪の場合には、「ペーパーロック現象」によりブレーキが効かなくなるリスクも発生します(-_-;)
※ペーパーロック現象とは、ブレーキを使ったときに生まれる摩擦熱でブレーキフルードが沸騰し、気泡によって油圧がうまく伝わらずブレーキが効かなくなる現象のことです。
ペーパーロック現象のおもな原因は、ブレーキフルードの劣化(沸点の低下・液量不足)なので、交換を怠っている車ほどリスクが高くなります。
吸湿率が高い性質には上記のトラブルだけでなく錆が発生しやすくなったりなど、様々なブレーキトラブルを引き起こす原因に!!!
ブレーキフルードの説明が長くなりましたが、そんな原因で定期的な交換が必要な部品です。
ここで今回当社で導入したのは、電動自動エアー抜き交換機!
重要部品のブレーキフルードを正確に確実に交換できるよう導入しました('◇')ゞ
HI-BLEEDER(ハイブリーダー)には、除湿装置が付いていて吸湿率の高いブレーキフルード管理も万全です。
高度化されていくブレーキシステム(ハイブリッド車、ABS、ECB、DSC)にも対応。
電動油圧ポンプの液圧が直接掛かる車両も有り、ハイブリーダーで連続圧送すれば簡単にフルード交換作業が行えます。
また従来のブレーキペダル踏む交換方法だと、ブレーキマスターシリンダーのシールを痛めてしまう事がありますが、そんな心配もありません!!!
そして当社で使用するブレーキフルードは、欧州車が純正指定する有名ブレーキメーカーのAte社のブレーキフルードSL6/DOT4です。
※Ate / アーテ
アーテは1906年にシュツットガルトで創業したブレーキシステムの専門メーカー。
ユーロ圏を中心に世界22カ所の工場ラインを持ち、1日にキャリパ11万、ブレーキホース13万、ABSシステム3万ユニットを生産しています。
アーテ製ブレーキは多くのヨーロッパ、日本の自動車メーカーの純正ブレーキに選ばれています。
またホームページのITEM LIST/商品紹介でもブレーキメンテナンスとして詳しく載せたいと思っているので、チェックしてくださいネ!!!(まだ出来ていません・・・が)
アイテムリスト
クルマの基本性能、走る、曲がる、止まるのうち一番重要な『止まる』には、ブレーキフルードが大きく関係しています。
定期交換という事なので、どうせ交換しなければならないなら確実に!!!
もちろん、この機械を導入する前も交換後のチェックを十分に行い確実に作業させていただいていました。
当社での新しいブレーキフルード交換をこれから宜しくお願い致します!(^^)!
(代表:遠藤)