【日本理化学工業(株)大山社長】講演会
先月5/20ですが、日本経済新聞から「ハローワーク、求人出しても9割空振り」という記事が出されていました。
私も、採用・定着やキャリア支援に関わる立場として、現在のハローワークの状況も気になり、詳しく調べてみました。
記事によると、企業がハローワークに求人を出しても大半が採用に結びつかず、2024年は採用割合が過去最低の11.6%で、「求人出しても9割空振り」という見出しに繋がっています。
その他、元記事も参照頂ければと思いますが、
厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和6年分)」を見ると、以下の結果で、
・新規求人数 836,071人
・就職件数 97,271人
・充足率(対新規)11.6%
この充足率が、記事で言うところの採用割合のようです。
ちなみに、過去のデータも遡ってみると、
1960年代は50%近い水準もありましたが、その後は、20~30%前後の推移で、直近では、2009年がピークになって、5年刻みでは次のような割合です。
2009年 31.9%
2014年 20.2%
2019年 13.2%
2024年 11.6%
※厚生労働省「一般職業紹介状況(令和6年12月分及び令和6年分)について」(長期時系列表〉より
この背景として、使い勝手のいい民間の人材サービスの拡大や、ミスマッチのほか、人手不足期のため採用割合も低くなりやすいといったことも考えられます。
昔に比べて、ハローワークの活用効果が下がっているのは事実かと思いますが、では、民間の人材サービスの採用割合は何%か?というと、それほどでもないかもしれません。
職種や条件、ターゲットによってはハローワークで募集するのが適しているケースもありますし、使い分けや併用という考え方もありかと思います。



