【日本理化学工業(株)大山社長】講演会
今回は、人材の採用や定着を考えるうえで知っておきたい徳島県の人口減少状況について、取り上げたいと思います。
まず用語の定義として、よく用いられるのは以下の通りですが、
■生産年齢人口…15歳以上65歳未満の人口。
■労働力人口…満15歳以上の人口のうち、就業者と失業者の合計。
ここでは、このいずれでもなく、中途採用で主たる年代となる20代から、定年世代の60代の人口を5才刻みで抽出しています。
引用元は、徳島県HP(徳島県の統計情報)の徳島県年齢別推計人口です。
過去20年、5年毎に各1月時点の数値です。
基本的に同じ年代を右に見ていくと減少していますが、唯一、団塊Jr.世代の含まれるところだけ増加しています。(2025.1では、50~54歳)
これを年代毎にまとめた棒グラフの推移がこちらです。
こうしてみると分かりやすいと思いますが、全体的に減少しているなかでも、青色の20代、えんじ色の30代の減少幅が顕著で、20代・30代は、この20年で43%減少しています。
このグラフからも、各年代のなかでも、20代・30代の採用が難しいことが見てとれると思います。
特に、現在、経営者や人事責任者の立場の方は、50歳前後の方も多いように思いますが、自分の世代の感覚とは大きく異なることを認識頂ければと思います。
採用や人事の戦略は各社それぞれかと思いますが、この人口分布から、採用しやすい年代にシフトしたり、あるいは既存社員の定着に注力したり、考えるきっかけにして頂けると幸いです。



