社員面談の種類と目的

福山研一

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社員の定着やパフォーマンス向上に向けて、1on1ミーティングなど、社員面談が注目される時代になりましたが、面談とひと口に言っても目的や進め方は様々あります。
やり方を間違えると逆効果になることもありますので、今回は主な面談の種類と、その目的など整理したいと思います。

1.定期面談(1on1面談)

目的:
・上司と部下の関係を築く
・日々の業務の悩みや課題を早期に把握
・モチベーションと満足度の確認上司と部下の関係構築、日常の課題把握
主な実施者:
直属の上司(チームリーダーやマネージャー)
特徴:
・月1回や定期ごとなど、定期的に行う
・フォローやアップキャリア支援にも活用される

2.評価面談(人事評価面談)

目的:
・半期・年次の人事評価の結果を伝える
・評価の理由を説明し、納得感を持てる
・次期に向けた目標設定や改善点の共有
主な実施者:
直属の上司(一部は人事や経営層も同席)
特徴:
・評価結果へのフィードバックを丁寧に行うことが重要
・モチベーションに影響を与える場面でもある

3.キャリア面談

目的:
・社員のキャリアビジョンの確認
・今後の希望(移転・昇進・スキルアップなど)のヒアリング
・中長期的な配置計画と育成方針の参考
主な実施者:
上司(マネージャー)+必要に応じて人事担当
特徴:
・社員の成長と定着を支援するための座談会
・配属・育成の参考になるため、人事が関わるケースも多い

4.フォロー面談(問題・不具合対応)

目的:
・業務上の不調、体調不良、メンタル不調への初期対応
・ハラスメント・人間関係トラブルなどの課題を把握
・必要に応じてサポートや制度案内を行う
主な実施者:
上司、人事担当者、産業医・保健師など(内容による)
特徴:
・状況に応じて臨時で行うことが多い
・傾聴姿勢が求められ、信頼構築がカギ
・守秘義務とプライバシーへの配慮が必要

5.退職(離職)面談

目的:
・退職理由の認識と改善点の発見
・最後のフィードバックの機会として活用
・これからの人材流出防止へのヒントを得る
主な実施者:
人事担当者、または直属の上司(または二人)
特徴:
・本音を引き出しやすいよう、人事だけで行うこともある
・最後の会社としての印象を決める大事な機会


ちなみに、このなかでも「3.キャリア面談」については、外部のキャリアコンサルタントによる面談も有効です。
キャリアの専門家の立場で、今後のキャリアの明確化の支援や社内では言いにくい本音の引き出し、また第三者の立場でのフィードバック(守秘義務の範囲で)など、期待できます。
その他、フォロー面談も部分的には対応が可能かと思います。

私もキャリアコンサルタントの資格を取得して10年以上になりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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株式会社アステート

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