【日本理化学工業(株)大山社長】講演会
採用難への対策、既存社員の離職防止策として、給与水準の引き上げを考える企業も多いかと思います。
今回は、徳島の給与水準がどのくらいか、様々な切り口から取り上げたいと思います。
まず、公的な統計としては、毎月勤労統計調査をもとに、徳島労働局や徳島県から公表されています。
■徳島労働局
「徳島の賃金統計」(令和5年4月)
令和3年の事業所規模別定期給与
(賞与等を含まない「きまって支給する給与」)
・30人以上 280,273円(全国8位)
・5人以上 251,701円(全国13位)
・1~4人 195,574円
■徳島県
「毎月勤労統計調査(地方調査)」
令和5年8月の事業所規模別定期給与
(賞与等を含まない「きまって支給する給与」)
・30人以上 282,851円
・5人以上 244,038円
それぞれ、産業別や男女別、年齢別のデータも掲載されています。
個人的には、全国でも上位に入る水準だというのが意外でしたが、前年の令和2年の20位台から急上昇しています。
時期的にコロナが何らかの影響を与えているのかもしれません。
それから、民間の求人情報からの統計として、カカクコムが運営する求人検索エンジン「求人ボックス」で、地域別の給料ナビが掲載されていて、分かりやすくまとめられていたので、ご紹介させて頂きます。
■求人ボックス(給料ナビ)
「徳島県の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)」
2023年10月31日更新
・平均年収 349万円(正社員)
・平均時給 949円(パート・アルバイト)
・平均時給 1,124円(派遣社員)
この他にも、市町村別や年代別のデータに、企業別平均年収ランキングなども掲載されています。
なお、この給与水準のデータ分布をみると、平均値やそれを下回るゾーンの求人が多くなっていました。件数は少なくても、高い給与の求人が平均値を引き上げているものと考えられます。
今回のコラムでは、全体的な水準をご紹介させて頂きましたが、業種(産業)や職種毎の水準を知って頂く必要があると思います。
今回取り上げた各リンク先など詳しくご覧頂ければと思います。