【日本理化学工業(株)大山社長】講演会
キャリアコンサルタントとして、新卒の就活学生や、転職・再就職の求職者の支援を行う際、
企業情報の収集とともに、自己分析・自己理解の実施をすすめています。
これは、自身の【適性・能力】や、【興味】・【価値観】などを知ることで、求職者にとって最適な就職先選びに役立つものですが、企業にとっても、社員のこうした特性を知ることは有益なことです。
採用時や採用後の人事考課において、【能力】については大いに着目していると思いますし、【興味】についても、異動希望などで知り得る場面もあると思います。ここで、見落としがちなのが、社員が大事にしている【価値観】です。
価値観とは、例えば、「キャリア・アンカー」という概念があって、それには次の8つの価値観があるとされています。
①専門・職能別
②経営管理
③自律・独立
④保障・安定
⑤起業家的創造性
⑥奉仕・社会貢献
⑦純粋な挑戦
⑧生活様式
①の価値観に重きを置く人だと、専門性を高めることに喜びを覚えたり、⑧の場合だと、ワークライフバランスを重視したいとか。
人により大事にする価値観は異なるもので、同じ環境・同じ働き方でも、満足度は違ってきます。
経営者や人事担当者自身がいいと思うことでも、他の社員が同様に感じているかどうかはわからないものです。
例えば、⑦の挑戦することを求める社員に④の安定を提供することは、満足度を下げることになりかねず、注意が必要です。
この価値観にも関心を向けて、それに合わせた環境や働き方を提供することで、社員の定着率や満足度の向上に繋げてみてはいかがでしょうか。
実際の価値観の確認方法や診断については、お気軽にご相談頂ければと思います。