社員の自己理解を深める

福山研一

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社員の定着率アップを図る方策の1つとして、
社員の自己理解を深めるということも挙げられます。

これは、特に新入社員や若手社員に有効と考えられます。


そもそも「自己理解」とは、
これまでの経験を振り返り、客観的に自分を見つめなおしてみること、
自分自身を分析することで様々な面から自己を確認し客観視できるようになること、

などと、厚生労働省関連のサイトでは定義されています。


もう少し具体的には、
自分の興味や大切にしたい価値観、強み・弱みや適性を明らかにすること、
とも言えるかと思います。


では、なぜそれが定着率アップに繋がるのか?

ここで1つ、「価値観」を例にとってみると、

自分の大切にしたい価値観は何か?
どんなときに喜びを感じるか?

これは同じ仕事をしていても人によってポイントは違ってきますが、
これが明確になると、

では今の仕事において、どうすればそれを感じられるか?
どういう働き方をすれば、どういう仕事の取り組み方をすれば、
それを満たし、やりがいを感じられるか?

そういうことを意識するようになると、
ただただ言われた通りに仕事をこなすだけでなく、
自分なりに考えて、自分でみつけようとしたり、工夫したりする、

そうすると良い仕事ができるようになりますし、
本人の満足度も上がる、
会社としては、主体性のある社員が増えていく、

そして、社員の定着率は…


ちなみに、価値観の例としては、
専門性を発揮したい、人に感謝されたい、安定した生活をしたい…等々
いろいろあります。

あらためて上の流れにあてはめてみると、
自分自身で意識を持つだけで、変わってくることもあったり、
自分だけで難しければ、周りに働きかけることもできます。

それでもどうしても実現が難しい場合は、転職という選択肢が生じるかもしれませんが、
何も考えずに何の働きかけもせずに、仕事が楽しくないから辞めます、
となるのに比べると全然いいのではないのでしょうか。


今回は、「価値観」を例にとってお伝えしましたが、その他の切り口もあって、
自己理解をさらに深めていくと、定着率、モチベーション、生産性といったことが
大きく向上していくことも考えられます。


最近、ジョブ・カードを活用した面談やセミナーを行う機会も多いのですが、
ジョブ・カード制度総合サイト内にも簡易的な自己診断ツールも掲載されているので、
それを活用されるのもいいですし、
私のようなキャリアコンサルタントが対話しながら自己理解のお手伝いをさせて頂く
ことも可能です。

お気軽にご相談ください。

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株式会社アステート

多様化する「企業の人的ニーズ」に応えるため、セミナーや遠隔教育、個別相談などを実施。仕事をする人、探している人の両面からアプローチを図ることで、それぞれの企業にとって最適なキャリア支援を行います。

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