【日本理化学工業(株)大山社長】講演会
昨年度は、企業の従業員の方のキャリアコンサルティングを実施する機会が多かったのですが、面談してみるといくつか気づくことがあります。
1つは、積極的にこうした取り組みをされる企業だからなのかもしれませんが、経営層が思っている以上に、会社のことを真剣に考えている方が多いということです。
当たり前といえば当たり前なのかもしれませんが、ともすれば経営層からは、従業員は会社よりも自分のことばかり考えているように思われがちかもしれませんが、必ずしもそういうわけでもなく、会社への愛着も大いに持っている方が多くおられる印象です。
経営層には、もっと従業員を信頼していいですよと言ってあげたくなります。
それから、もう1つは、ちょっとしたことでコミュニケーションの行き違いや誤解が生じていることです。
例えば、上司の方は、部下から仕事の質問や相談があれば、いくらでも教えてあげるつもりでいるのに、全然聞いてこないと部下の意欲に不満を持っていて、
一方で部下は、上司は全然仕事を教えてくれないし、こちらから聞こうにも忙しそうでそんな雰囲気でなく…と上司に不満をもって。。
もしどちらかが声を掛けていれば何でもないことなのに、コミュニケーション不足というのか、思い込みというのか、それで関係性が悪化してしまっていて、もったいないことだと思います。
キャリアコンサルティングには守秘義務がありますので、依頼元の企業の担当者にこうした情報をそのままお伝えすることはできませんが、各面談者に思い込みを解きほぐすようなアプローチをさせて頂いたり、ある程度まとまった人数の面談を実施した場合は、個人が特定されないかたちで全体の傾向等をフィードバックすることもできます。
具体的な、企業においてのキャリアコンサルティングの活用法については、こちらのサービス内容をご覧頂いたり、厚生労働省委託事業としてキャリア形成サポートセンターが支援も行っていますので、お気軽にお問い合わせください。