PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

頼れる身寄りがない高齢者を支える。身元保証から終活まで寄り添う総合支援サービス

身元保証から終活まで高齢者の暮らしを支えるプロ

鹿又正光

鹿又正光 かのまたまさあき

#chapter1

身寄りがないことで生じる不安に向き合い、一生涯を支える仕組みを構築

 「高齢になるにつれて、『入院するときの保証人はどうしよう』『認知症になったら誰に頼ればいいのか』と、不安を抱える方が増えています。私たちは、そうした悩みに長期的に寄り添っていきたいと考えています」

 こう語るのは、静岡市を拠点に高齢者向け総合支援サービスを展開する「ウェルビー」代表・鹿又正光さん。頼れる親族がいないおひとりさまや、老夫婦のみの家庭を対象に、身元保証・日常生活サポート・終活支援・相続支援・任意後見・施設紹介の6つのサービスをワンストップで提供しています。

 鹿又さんは、アメリカ留学後、静岡県の外郭団体でファンドレイザーとして寄付金の募集・管理に従事。コンサルティング会社やIT業界で経験を積み、2023年に「ウェルビー」を設立しました。事業立ち上げの背景にあったのは、高齢者施設でマネジャーを務めていた母親から聞いた現場の声でした。

 「『身寄りがいないことで、入院や施設入居の手続きを進められない高齢者が多い』という話を聞いたんです。また、以前サポートした方が亡くなられた際、『こんな葬儀にしたい』という希望があったにもかかわらず、それを実現できる方がいませんでした。思いがあっても、それを支える人がいなければ形にできない現実があると感じました。」

 こうした課題に向き合う中で掲げたのが、「高齢者が安心して心豊かに暮らせる社会をつくる」ことです。

 「ライフステージに応じて必要となる支援は変化します。お困りごとが生じるたびに別の事業者を探すのではなく、継続して伴走できる存在でありたいと考えています」

#chapter2

介護保険ではカバーしきれない『心細い瞬間』を、安心に変えるサポートを

 「骨折で退院されたばかりのお客さまから、トイレ介助のご依頼を受けたことがあります。私どもがいない間は、トイレに行くことさえ不自由されている状態でした。ほんの少しの支援でも、日常生活を維持できるかどうかに直結する場面は少なくありません。介護保険は要介護度によって利用できるサービスの頻度が変わるため、その隙間を埋めていくイメージです」

 同社の日常生活サポートは、介護保険外サービスとして、買い物代行や通院の付き添い、家事支援、役所・銀行での手続き同行など、日常生活の細かな困りごとにも対応。緊急時には夜間でも駆け付ける体制を整え、「すぐに来てくれて助かった」「一人では不安だったので安心できた」といった声も寄せられているそうです。

 ある利用者が住む集合住宅でぼや騒ぎが起きた際には、連絡を受けたスタッフが現地へ向かいました。「本当に来てくれるんだ」と利用者がほっとされた様子だったといいます。365日24時間相談できる体制は、高齢者本人だけでなく、離れて暮らす家族にとっても心強い支えになっています。

 「介護保険外だからこそ、一緒に食事へ行ったり、景色を見に外出したりと、その方の希望に柔軟に対応できます。『スタッフと話す時間が楽しみ』とおっしゃる方も多いですね」

 単なる手続きや作業の代行ではなく、家族のように寄り添う関係性を目指しているのも特徴です。必要なサービスを必要なときに利用できる柔軟な仕組みにより、無駄なコストを抑えながら利用しやすい体制づくりにも力を入れています。

#chapter3

家族の代わりではなく、家族を支える「翻訳者」のような存在に

 「親子だからこそ、うまく話せなくなってしまうことがあります。私たちが間に入ることで、親と子が穏やかな関係に戻れるケースも多いんです」

 鹿又さんのもとには、離れて暮らす親を心配しながらも、関係性の難しさから直接連絡を取りづらくなっている家族からの相談も寄せられます。

 「直接だと感情的になってしまうことも、第三者が入ることでスムーズに進む場合があります。私たちは、親と子それぞれの思いをつなぐ『翻訳者』のような立場だと思っています」

 遠方に住む子どもが、親の見守りや介護のために離職を考えざるを得ない状況に追い込まれる方もいます。鹿又さんは、「支援したくても、距離や仕事の都合で十分に関われない方もいます。だからこそ、私たちのような外部の支援を頼っていただき、会いに行ったときには親子として穏やかな時間を過ごしてほしい」と話します。

 そして、鹿又さんたちの役割は、家族の支援だけにとどまりません。地域の専門職を支える存在としての側面もあります。

 「高齢者を支援するケアマネジャーさんの中には、本来の業務範囲を超えた対応を、目の前の利用者のために引き受けてくれる方が少なくありません。いわゆる『シャドウワーク』と呼ばれる、報酬にはつながらない『見えない追加業務』です。私たちが間に入ることで、そうした負担の軽減につながればと考えています」

 高齢者本人とその家族、そして地域の支援者まで。ウェルビーは、地域のさまざまな立場の人々を支えています。

(取材年月:2026年4月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

鹿又正光

身元保証から終活まで高齢者の暮らしを支えるプロ

鹿又正光プロ

終活支援

株式会社ウェルビー

身元保証・日常生活サポート・終活支援・相続支援・任意後見・施設紹介をワンストップで提供。必要なサービスを、必要なときに受けられる柔軟な設計で、利用しやすさにも配慮した静岡市認証の終活支援優良事業者です

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ静岡に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または静岡新聞社が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO