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Valmet社認定パートナーとして製紙工場の濃度測定機器を提案から保守まで支える

製紙・汚泥設備の濃度測定と計装保守のプロ

千須和寛満

千須和寛満 ちすわひろみつ
千須和寛満 ちすわひろみつ

#chapter1

製紙工場向け濃度計の提案・設置・保守を一貫対応。国内で迅速なサポート体制を構築

 パルプ用濃度計メーカーValmet(バルメット)社の国内正式認定パートナーとして、製紙工場向けの濃度測定機器の提案から設置、メンテナンスまで一貫して手掛ける「VEworks(ブイイーワークス)」の代表・千須和寛満さん。伝送器や白色度計、残塩計、サンプラーなど幅広い計装機器を取り扱う中でも、特に紙の原料であるパルプ用濃度計を主力としています。

 「かつては国産品も流通していましたが、現在は北欧メーカー3社が高いシェアを占めています。その一つがフィンランドのValmet社であり、私たちは認定を受けたサービスパートナーです」

 紙の品質を一定に保つためには、各工程で液中に含まれるパルプ濃度を適切に管理することが欠かせません。千須和さんは、機器の提案や設置だけでなく、正しく稼働させるためのスタートアップ作業や、手分析の結果に合わせたキャリブレーション、引き取り修理やメンテナンスまで一貫して対応しています。

 「海外メーカー製の機器は、修理やメンテナンスの際に本国への返送が必要となるケースが少なくありません。当社は国内で対応できる体制を整えているため、迅速な対応と円滑なコミュニケーションにつながっています」

 パルプは水中で均一に分散せず、配管形状やポンプの仕様によって濃度が変化するデリケートな素材です。長年の現場経験を生かし、適切な機器の選定や設置場所まで提案するコンサルティングも強みの一つ。JAXA(宇宙航空研究開発機構)の能代ロケット実験場では、液体水素設備の計装も担当しています。

#chapter2

少年時代からものづくりに親しみ、計装機器のメンテナンス一筋30年以上

 千須和さんは幼い頃からロボットアニメのプラスチック模型に熱中し、ものづくりへの興味を育みました。その好奇心を持ったまま成長し、工業高校情報技術科へ進学します。

 「大学へ進学するよりも、いち早く社会に出て手に職をつけたいと考え、Windows登場前のMS-DOS時代にパソコンを学びました。担任の勧めもあり、高校卒業後は製造現場の自動化や省力化、研究開発を支援する企業へ入社し、計装機器のメンテナンスを中心に現場経験を積みました。ゴムメーカーの工場では、1メートル先も見えないほど煤(すす)にまみれた環境で、頬かぶりをしながら作業したこともあります」

 その後も顧客の製造ラインに足を運び、修理や保守の経験を積み重ね、丁寧なアフターフォローが評価されて指名を受けることもあったと話します。

 「現場で出合ったのがValmet社のプロジェクトでした。以来、社内の主力メンバーとして長く携わり、部長職も務めました。しかし、お客さまと接する時間が減り、社内業務が増えるにつれ、自分が本当にやりたい仕事との違いを感じるようになりました。『やはり人と向き合う仕事が性に合っている』と再認識したことが、独立を考えたきっかけです」

 31年間勤めた会社を退職後、Valmet社の仕事に特化した「VEworks」を創業。設立当初は契約の関係で業務を引き継げませんでしたが、およそ3年をかけて現在の体制を構築しました。「管理職時代の内勤経験も、今の会社経営に生かされています」と当時を振り返ります。

#chapter3

下水処理施設向け事業にも注力し、肥料やメタンガスへの再利用にも貢献

 「複雑な故障を無事に修理できた時の達成感は、この仕事ならではのものです」と千須和さん。製紙工場や下水処理施設などで、修理やメンテナンスに携わっています。

 「近年はペーパーレス化の流れで市場が縮小する中、Valmet社はパルプ濃度の測定原理を応用した汚泥濃度の測定にも注力しており、当社もその事業に参画しています。北海道から九州まで各地の下水処理場を回り、先日もホームページ経由でお問い合わせをいただき、導入工事を行いました」

 微生物環境を適切に保ち、処理の安定性を維持する余剰汚泥の引き抜き管理や、汚泥を肥料・メタンガスなどの再生エネルギーに活用する国土交通省のB-DASHプロジェクト(下水道革新的技術実証事業)の汚泥濃縮工程でも、Valmet社の濃度計が採用されています。官公庁では国内メーカーの製品が使われる傾向があり、海外メーカー製品はまだ広く知られていないことから、「今後はこの分野にも力を入れ、より多くの現場で活用してもらえるよう取り組んでいきたい」と話します。

 「地元・富士地区にも、まだごあいさつできていない製紙会社が数多くあります。ニーズを丁寧に伺い、機器の提案からメンテナンスまで一貫して対応できることが当社の強みですので、専任の技術者を配置することが難しい企業のお役に立てればと思っています。ぜひ気軽にお問い合わせください」

(取材年月:2026年6月)

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千須和寛満

製紙・汚泥設備の濃度測定と計装保守のプロ

千須和寛満プロ

計装エンジニア

株式会社VEworks

紙パルプ用濃度計メーカーValmet(バルメット)社の国内正式認定パートナーとして、機器の提案から設置、調整、メンテナンスまで一貫対応。長年培った現場経験を生かし、製紙工場の安定稼働を支えます。

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