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人を育て、現場を支える。実践的なIT教育とAI活用に伴走するデータサイエンティスト

IT人材育成とAI活用で企業の成長を支えるプロ

棱野寿章

棱野寿章 かどのよしあき

#chapter1

子どもへの教育から企業研修へ。初心者に寄り添う指導力を強みに

 企業のDX推進やAI活用が進む一方で、「学びたいけれど難しそう」という声は少なくありません。そんな未経験者から現役エンジニアまで、それぞれに合わせた研修を行っているのが、「プログメイト」の代表であり、データサイエンティストの棱野寿章さんです。研修では、プログラミングの基礎からデータ分析、機械学習まで幅広く対応しています。

 「企業によって目指すゴールは異なります。現役エンジニアのスキルアップを目的とする場合もあれば、未経験者が基礎から学ぶリスキリングの場合もあります。そのため、一社一社に合わせて内容を設計しています」

 棱野さんは学生時代、人工知能の研究に取り組み、国内外のプログラミングコンテストで上位入賞するなど、高い技術力を培ってきました。その技術力に加え、初心者にも分かりやすく伝える指導力も強みです。長年続けてきた子ども向けプログラミング教室では、初めてプログラミングに触れる子どもたちへの指導を通じて、どこでつまずき、どう教えれば理解できるのかという指導法を磨いてきました。

 「初級講座を受講される方は、以前に少し勉強したものの、よく分からなかったという方が多いです。受講後には、初めてプログラミングが理解できたという感想をいただいています」

 基礎をしっかり身に付けた上で、データ分析やAI活用へと段階的に学びを深められるカリキュラムを整備。初心者でも安心して次のステップへ進める環境づくりを大切にしています。

#chapter2

好きが高じて起業へ。現場で生きる技術を磨き続ける

 もともと数学教師を目指していた棱野さん。入学した静岡大学でプログラミングと出合ったことが、その後の人生を大きく変えました。

 「プログラムは、よくも悪くも書いた通りにしか動きません。うまく動けば自分の力ですし、動かなければ自分の責任です。思い描いたものを自分の手で作れるところに魅力を感じました」

 一方で、当時からIT人材不足は社会課題となっていました。今後さらに需要の拡大が見込まれる一方で、人材不足の深刻化も予想されるなか、こうした状況を変えたいとの思いから、大学院在学中の2015年に起業し、子ども向けプログラミング教室を開設します。
 その後、静岡大学の研究室からシステム開発を依頼されるようになりました。さらに経営者同士のネットワークを通じて企業からの相談も増え、現在では企業研修に加え、データ分析やAI活用、システム開発など幅広い技術支援を手がけています。

 こうした教育と開発の経験から生まれたのが、独自開発したプログラミング言語「LambdaBlock(ラムダブロック)」です。初学者でも直感的な操作でプログラミングを学びながら、AIなどの先端技術にも触れられるよう設計されており、自社の企業研修にも活用しています。

 「プログラミングを初めて学ぶ方でも理解しやすく、それでいて実務で使えることを目指しました。研修を受けた方が、自社の業務改善ツールやAIを活用したアプリを自らつくれるようになればうれしいですね」

#chapter3

技術は目的ではなく手段。企業に寄り添う課題解決を目指して

 企業から寄せられる相談は、AI導入に関するものだけではありません。業務効率化やデータ活用、生産計画の改善など、課題は企業によってさまざまです。

 「企業さまのお悩みを解決する上で最も大切なのは、何を大事にしているのかを把握することです。同じ課題でも、企業文化や経営者さまの考え方によって、解決方法は変わってきます」

 例えば、製茶会社からは、蒸した茶葉が製造ラインで詰まってしまうという相談がありました。高温環境のため常時監視は難しく、気付くのが遅れると茶葉を廃棄することもあったそうです。
 そこで耐熱カメラと画像解析AIを組み合わせた監視システムを開発。詰まりを自動で検知し、異常があればアラートを出す仕組みを構築しました。人による監視が不要となり、人件費削減と製品ロスの防止に役立っています。

 また、生産計画の見直しでは、担当者の経験や勘だけに頼るのではなく、納期や人員配置など複数の条件をもとに効率化を計算する「数理最適化」を活用。残業を抑えながら、生産性の維持につながるスケジュールづくりを支援しています。

 「私たちが持っているのは、あくまで技術です。大切なのは、その技術をどう使えば企業さまの課題を解決できるのかを考えることです」

 教育者として人を育て、データサイエンティストとして企業の課題解決に向き合う棱野さん。「技術は人の役に立ってこそ価値がある」という思いは、企業研修や技術支援へと領域を広げた今も変わることなく、一社一社に寄り添いながら、現場に根差した支援を続けています。

(取材年月:2026年6月)

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専門家プロフィール

棱野寿章

IT人材育成とAI活用で企業の成長を支えるプロ

棱野寿章プロ

データサイエンティスト

株式会社プログメイト

プログラミング未経験者の育成から、データ分析やAI活用、システム開発まで幅広く対応。企業理念や文化も丁寧に理解し、研修と技術支援を組み合わせ、現場で生かせる仕組みづくりと業務改善をサポートします。

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