スポーツチームのユニフォームブランディング|かぶらないデザインを実現するプロセス
建築経験が生む、企画から施工までの一貫設計
「道行く人に店名を覚えてもらえるようになった」「デザインがブランドを支えていると実感した」
以前担当した飲食店のお客さまからこのような言葉をいただいたことがあります。
看板は単なる「お店の名前を知らせる板」ではありません。通りを歩く人の記憶に残り、再来店の動機をつくり、店のイメージを定着させる。それが優れたサイン看板デザインの力です。
私はスポーツチームのユニフォームデザインと並行して、サイン看板の企画から制作・施工までを一貫して手掛けています。
大学の建築学科から専門学校、設計事務所での20年以上の実務経験を経て培った「空間の中でデザインがどう機能するか」という視点が、サイン看板制作にも生きています。
サイン看板デザインとは「店の第一印象」を設計すること
サイン看板デザインとは、店舗や施設の外観・入口に設置する(看板・表札・案内板など)のビジュアルと設置計画を設計することです。
単にロゴやテキストを板に印刷するのではなく、通行人・来店客・リピーターそれぞれにとって最も効果的なコミュニケーションを設計する作業です。
飲食店であれば、通りを歩いている人がサイン看板を見た瞬間に「入ってみたい」と感じるかどうかが、集客の分かれ道になります。サイン看板が暗くて読みにくければ、存在に気づかれません。周囲のサイン看板と似た雰囲気では、記憶に残りません。逆に、個性的でコンセプトが伝わるサイン看板は、一度見ただけで「あの店」として記憶されます。
ユニフォームデザインと共通するのは、「競合と差別化する」という視点です。
通り沿いに並ぶ複数の店舗の中で、自分の店のサイン看板が「浮かび上がる」ために何が必要か。この問いに答えることが、サイン看板デザインの仕事の核心です。
建築・設計の経験がサイン看板制作に生きる理由
私がサイン看板デザインを手掛けるようになったのは、建築・設計の実務経験が自然につながったからです。設計事務所では幕張メッセなど展示会の会場全体のブースレイアウト、商業施設の設計・現場管理、ベトナム・ハノイでの催事の設計も担当しました。
さらに静岡に戻ってきてから20年以上にわたり店舗・住宅設計から、アミューズメント施設の企画開発、ロゴデザイン・屋外広告物の申請支援まで多くのプロジェクトに携わってきました。
この経験で特に重要だと感じてきたのは「空間の中でのサイン看板の機能」です。サイン看板は単体で存在するのではなく、建物のファサード(外観)、周辺の街並み、来店動線、照明環境との関係の中で機能します。
設計の視点を持つことで、「この場所でこの角度・この高さに設置したとき、どう見えるか」という立体的な計画が可能になります。
また、屋外広告物の申請支援の経験から、設置場所・サイズ・照明に関する法的な規制(屋外広告物条例など)への対応も理解しています。
サイン看板の設置は、自治体の許可が必要な場合もあります。こうした実務的な知識を持つことで、制作から施工・届出まで一貫して対応できます。
熱海の旅館の一枚板看板。素材と文化が伝わるデザインの実例
私が手掛けたサイン看板の中で、特に印象に残っているのが熱海の旅館に納めた一枚板の看板です。
木材を使い、墨書き文字を彫り込んだ仕様で、旅館の格式と温泉地の文化的雰囲気を伝えることを意図しました。
旅館の看板に求められるのは、まず「旅館らしさ」の表現です。観光客が道を歩いているとき、旅館の看板は「ここは宿泊できる場所だ」という情報を瞬時に伝えなければなりません。
それと同時に、その旅館固有の雰囲気。格式の高さ、温泉地との親和性、長年の歴史などを感じさせることで、宿泊の期待感が高まります。
一枚板の素材感、墨書き文字の重厚さ、彫り込みの立体感、これらが組み合わさることで、写真や印刷では生み出せない質感が生まれます。先ほどの言葉が示すように、こういった看板は通行人の記憶に深く刻まれます。
飲食店の看板デザイン
居酒屋・カフェ・専門店のアプローチの違い
私の看板デザインの依頼で最も多いのは飲食店で、特に居酒屋からのご依頼が多いです。
飲食店の看板は業態によって最適なアプローチが異なります。
居酒屋の場合、夕方から夜にかけての来店がメインであるため、夜間の視認性が最重要です。
照明の当て方、暗い中での色の見え方、ネオンサインとの組み合わせなど、昼間とは異なる設計上の配慮が必要です。また「気軽に入れる雰囲気」と「落ち着いた空間」のバランスをどう表現するかが、集客力を左右します。
カフェの場合は、昼間の採光を利用した自然な雰囲気が重要です。
木材・黒板・植栽との組み合わせ、SNS映えを意識したフォトスポットとしての機能など、現代のカフェに求められる要素が多岐にわたります。
専門店(寿司・蕎麦・うなぎなど)では、素材や伝統への敬意を表現する格調と、新規の来店者が「入りやすい」と感じる親しみやすさのバランスが大切です。
店のコンセプトと地域性を理解した上で、最適な素材・文字・照明を選択します。
ロゴから看板まで一気通貫で設計する価値
私がユニフォームデザインとサイン看板デザインの両方を手掛けていることには、実は大きな意味があります。
それは「ロゴデザインからサイン看板まで一気通貫で制作できる」という点です。
ブランディングの視点から言えば、ロゴ・ユニフォーム・サイン看板・名刺・ウェブサイトなど、あらゆるビジュアルコミュニケーションは同じコンセプトから生まれるべきです。異なるデザイナーが別々に制作すると、各要素はそれ単体では良くても、全体として統一感が失われることがあります。
担当した店舗に足を運び、来店客が「この店、看板がいいよね」と話しているのを耳にしたとき、うれしくなります。この感覚が、私の仕事へのモチベーションです。
デザインは完成して終わりではなく、実際にそのデザインが人々の行動や会話に影響を与えているとき、はじめて「機能している」と言えます。ロゴからサイン看板まで一つのコンセプトで設計することで、その「機能」の精度が高まります。
看板は無言の営業マン
サイン看板は24時間365日、店の代わりに来店を呼び込む「無言の営業マン」です。
良いサイン看板は一度設置すれば長期にわたって機能し続け、広告費をかけずにブランド認知を高めます。デザインへの投資は、長期的に見れば最も費用対効果の高いマーケティングの一つです。
L.P.Design 静岡では、サイン看板の企画から設計・制作・施工・届出まで一貫して対応しています。
「店の看板をリニューアルしたい」「新規開店に向けてサイン計画から相談したい」という方は、ぜひご相談ください。鈴木啓之が、店のコンセプトを形にします。


