EXP・Jの雨漏りケース(4)
この建物は大手ゼネコンの鹿島様で建設しているようで、限られたスペースにいろいろな要素を詰め込んだかなり凝った造りになっています。屋上にもその特徴が反映されており、屋上面、ペントハウス面、高置水槽面と3F構造になっています。先ずは中央部の階段から屋上面に来た様子です。
エアコンの室外機が9台ありますが、実は写っていない箇所にまだ5台ほどあります。屋上はほぼ室外機置場ですね。
この場所はエレベーター機械室の屋上面です。
エレベーター機械室から上階の高置水槽階を撮影したところです。エレベーター機械室の上に高置水槽を設置している建物も多いのですが、もしもの漏水事故を想定して別の箇所に設置したのでしょうか。このように造ればお金も掛かる事ですが、理想的には良いのでしょうね。
常に水が溜まっている高置水槽ですので基礎架台に苔が生えていました。
築20年以上の建物ですので、ウレタン塗膜防水の設計耐用年数は既に超えています。全体的には非常にしっかりした工事をされている事が分かりましたが、1度は保護塗装工事をされているかもしれません。
しかしながら、平場全体に苔やカビのような物が付着しており、所々、保護塗装が剥離している箇所もありましたので今後の事も考え、改修工事のご提案をしました。
私が拝見した所見をご説明したところ、オーナー様即決でその場でやって欲しいとなり、改修工事を実施させて頂く事になりました。(続く)