EXP・Jの雨漏りケース(4)
給水管の直上付近です。左側に蛇口がありますが、これが天井に沿って配管されていた給水管の出口ですね。一見見た感じでは、どこかに不具合があるようには見受けられません。
という事で先ずは、給水管から直接漏る事を想定した散水試験を開始しました。30分以上散水しましたが、漏っては来ませんでした。
天井から漏っていた位置が蛇口側だったので、もしかしたら蛇口の付根に水が掛かるようにしたら漏るかもしれないと考え、散水をしたところ、
約30分後に天井の亀裂からポタポタと水が漏って来ました。
床に落ちて来た水です。恐らく蛇口と壁との隙間から徐々に入った水であろうと思われます。
この2箇所の雨漏り箇所は共に防水層面にも水が掛かっている為、防水層からの雨漏りもあるという事も十分考えられます。
但し、この箇所は庭園ですので防水を改修するとなると砂利や岩や木を一時撤去しなければなりません。場所が5階ですので、レッカー等を使用する必要もあり、再度庭園を復旧するとなると費用も膨大に掛かります。
その点を踏まえて施主様にご報告したところ、今回はとりあえず悪いだろうと思われる箇所のみを直し、今後の雨漏りに関しては漏った時点で対処するという方向で話がまとまりました。
お話が済んでから、雨漏りはしてないが屋上の防水も見て欲しいとの事でしたので、次回は屋上の様子をお話ししたいと思います。(続く)