EXP・Jの雨漏りケース(4)
写真1
写真2
写真3
写真4
今回選定した工法は、塩ビシート防水の機械固定工法というやり方です。選定した理由として、①既存が塩ビシートである事、②S造ALC下地の為、下地の挙動が大きいと判断した事、③下地処理が簡便な為、コストダウンにつながる事、以上が主な選定理由です。
この工法で大事な事は、機械固定する為のアンカーの引抜強度を確保出来るかどうかです。
通常ALCは巣穴状になっている為、アンカーは効きません。そのため、アンカーをエポキシ樹脂系接着剤で固定して使用します。それらを勘案した1箇所辺りの引抜強度設計値は1500Nです。
工事に先立ち、この引抜強度試験を平場の4点で実施しました。
上記写真がその試験方法です。
先ずはドリルで穴を開け、専用アンカープラグを差し込みます。(写真①)
アンカーピンをねじ込みます。(写真②)
引抜試験機をピンに設置し、ハンドルを回しながら引抜します。(写真③)
メーター表示で1500N以上になる事を確認します(写真④ 今回は2109Nでした)
今回の現場は各点にて1500Nを越えましたので、問題なくこの工法を採用できます。
次回は機械固定工法を簡単にご紹介していきます(・・・続)