EXP・Jの雨漏りケース(4)
実はこの外壁面は漏水箇所に対して水上になり、亀裂が数か所発生していました。
構造がSRCとなる為床面にはデッキ材を用いてありましたが、これがまた水下に向かって施工されている為、亀裂から入った水がデッキ材をレール状に伝わり漏水していたというのが推定した結論です。
上記写真のように亀裂が発生している箇所にシリコーン形シーリング材が施工されているのがお分かりになりますでしょうか?(分かり難い写真で恐縮です)
外壁のちょっとした亀裂から距離にして4m程度離れているこの塩ビパイプから、数分でこの量の水が入って来てしまうんですね。しかも一応、シーリング材で亀裂が処理されていたにも関わらずにです。
今回の現場の雨漏り原因箇所は、大きく分けて屋上面と外壁面の2箇所ありました。
このように雨漏りの原因は複数に分かれる事は意外と多いんです。
私たちがなぜ安易に補修工事をやらずに調査を重視するかというと、このような事が往々にしてあるからなんですね。
目視調査だけではおそらく発見できなかった雨漏りでした。