EXP・Jの雨漏りケース(4)
前回の続きです。
もうひとつの大きな問題ですが、築年数が経過した押えコンクリート保護層や防水層の間には長年蓄積された水分が含浸しており、太陽の熱でその水分が熱され水蒸気となり、新しく施工した防水層を膨らませてしまう現象が起きるからです。
実際にこのケースでは伸縮目地が所々膨らんで破れており、この現象が発生していました。
(上記写真では、破れた防水層に防水テープを貼ってありました)
せっかくお金を掛けて施工した防水層がこのようになっては、お施主様も不信感を持たれて当然でしょう。
なぜこのような工法を採用されたのか理解に苦しみますが、ご予算の都合などがあったのかもしれませんので一概にこの施工業者さんを責める事は控えたいと思います。
しかしながらこのような状態になる事は想定出来たでしょうから、しっかりご説明をする事で回避できたのでは?と個人的には考えてしまいます。
このような防水層の状態でしたので、散水試験では比較的早めに結果が出るだろうと想像していたのですが、意外な箇所からの漏水があり・・・
これは又次回に・・・(続)