市川沙央著『ハンチバック』を読んでみた
富士市にて在宅医療に携わっている薬剤師の栗原です。
今日は私が担当しているアクアホーム厚原様で夏祭りが行われていました。
看護/介護の充実した老人ホーム
アクアホーム厚原様はとても風通しの良い老人ホームですが、居宅介護支援事業も行っており、若い看護師さんたちが元気に入居者の方々の介護をされてます。つまり老人ホームでありながらすぐそばに看護師の方々はじめケアスタッフさんたちがいてくれる、高齢者にとって大変心強い施設です。私も何件か、担当する患者様を紹介してきました。介護度の高い入居者も受け入れられており、幅広い疾病を抱えた患者様に対応可能です。
日本の医療の歴史を振り返ると今から50年前までは、高齢者は自宅で最期を迎えられるということが一般的でした。私が小さかった40年前も、私の祖父の最期を自宅で迎えたことを覚えています。今はまだ、人生の最期は病院でというのが当たり前になっていますが、少しずつ変化もあります。つまり、最期を自宅や施設で迎える人も少しづつ増えてきました。
人格的に受け入れられた最期を迎える幸い
最近は高齢者の医療費高騰と言われてます。ちょうど私が生まれた1973年には高齢者の医療費は一度無料化に舵が切られました。その後財政的な逼迫を背景に段々と医療費が高くなってきたわけです。
そういう背景もあり、国は出来るだけ高齢者の最期は家や老健施設でといった指針に舵を切ってきたように思います。医療費削減のためです。
こういう流れで言えば、病院で迎えられない最期は悲しい、というイメージが出来てしまいますが、自宅や老健施設で迎える最期も、病院で迎えるそれより人間性が認められる部分がかなりあると私は感じてます。
高齢者介護は大変な勤め
先日、芥川賞受賞作の『ハンチバック』を紹介する記事を書きました。
https://mbp-japan.com/shizuoka/fujiyama/column/5142420/
幸い検索システムに引っかかりかなりの方が私の記事を読んでくださいました。『ハンチバック』の主人公同様、高齢者の介護は、私も現在格闘中の子育てとは異なり、死に向かう人格を取り扱う営みで、それ特有の苦労もあります。看護師でも日々、容体が悪化していく一方の入居者様を介護するその務めは、決して軽いものではないはずです。
若い力で大きな波も乗り越える
ですがアクアホーム厚原様の看護師その他スタッフの方々はとてもハキハキと楽しそうにお仕事をされていると感じます。スタッフの方々が患者様を抱きしめられ、入居者様方の心の欲求を満たしてあげようとする姿に心打たれたことが何度もあります。医療者の1人として、いつも刺激を受ける施設です。
施設長の広瀬さんもまだ若い方です。休日にはヨットを楽しんだり、普段はトレーニングジムで汗をかくナイスガイでもあります。若いスタッフを取りまとめるのにはそれなりの苦労があるはずですが、そんな姿を見たことはほぼありません。施設内を常に良い雰囲気で守っている先導者という感じです。
アクアホーム厚原様以外にも、私どもの関わる施設はどこも素晴らしい施設です。それぞれの施設の良さがあります。
富士富士宮地区で良い老健施設を紹介することができます。ぜひ一度お問い合わせください。