アンスリウムの水やり!枯らさないプロの秘訣
私の最大の強みは、京都大学大学院での研究で培った科学的アプローチと、両親が1972年に創業した「湖東フラワー」から受け継いだ約50年のアンスリウム生産ノウハウを、一つの農園の中で融合させていることです。理論と現場のどちらか一方ではなく、両方を兼ね備えていることが、品質の安定と新しい品種の見極めの両輪になっていると感じています。
京都大学大学院では、アンスリウムの栽培システムについて研究を行いました。植物の生育環境をどう制御すれば最大限の力を引き出せるのか、温度・湿度・光・水分のバランスをデータで見ていく作業は、いま私が日々行っている栽培管理の土台となっています。一方で、両親が半世紀にわたって積み上げてきた経験(例えば「この季節はこの作業を必ず入れる」「この症状が出たらこう対処する」といった現場の知恵)は、データだけでは決して見えない部分です。
私が大切にしているのは、両者を切り離さないことです。研究の知見だけで栽培しようとすると、土地ごと・季節ごとの細やかな違いを見落とします。逆に経験だけに頼ると、新しい品種への挑戦が遅れます。だからこそ、当園では古くから受け継がれてきた品種別の栽培ポイントを記録に残しながら、新しいデータも蓄積し、世代間で共有できる形に整えています。
現在、当園では100種以上のアンスリウムから、育てやすさと美しさのバランスがすぐれた約20種を厳選してお届けしています。この「約20種」という数は、増やせばよいというものではなく、お客様のもとで長く美しく咲き続けられる品種だけを残した結果です。生産者としての知識と研究者としての視点、その両方を持ち合わせているからこそできる選定だと自負しています。


