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厳しい現実と事業継承。未来への展望とは

向佐登司

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先日、両親の知り合いである元生産者の方が、当園を訪ねて来られました。
その方とのシビアな対話を通じて、私たちが育てる南国の植物を未来へ残すために何が必要かを深く考えさせられました。

立派な引き際と、次世代へ示す展望の欠如


その方は以前、当園の約2.5倍もの広大な敷地で切り花を生産されていました。
しかし、お子さんがいたものの後継ぎがいなかったそうです。
結果、10年かけて農園を更地にして廃業される道を選ばれました。
採算が合わず夜逃げする人もいる中、ご自身の代でしっかりとケリをつけられた決断は素晴らしいと感じました。
農業はだいたい世襲制です。
子が継がない場合は親が動ける範囲で経営を続け、年齢とともに閉園する流れになります。
今回のお話を伺っていて感じたのは、お子さんが継がなかったのは親が事業の展望を示せなかったからではないかということです。

逆境に弱い世代?展望を描けないことの罪


親世代はバブルを経験し、何でも上手く行きやすい時代を謳歌した世代です。
もちろんその世代で大変な出来事はあったでしょうし、それを否定する気はありません。
私たちの世代から見ると、自分の代で好き勝手やって、不景気になったら子供に丸投げするように映ることもあります。
先行きが不透明な時代に、生半可な気持ちで親の事業を継ぐことなど到底できません。
「悲観主義は感情のものであるが、楽観主義は意志のものである」という有名な格言があります。
親がいかに意思を持ってある程度の展望を示することは重要です。
それを以て、子の気分を乗せられるかが鍵なのではないでしょうか。
美味しい思いをした世代は、総じて逆境に弱いような気がしてなりません。

リアルな現実を知り、自らの展望を正す


実際に、来園された知り合いの方のお話を聞いていると、実にネガティブな会話が多かったのです。
あれだけ後ろ向きな話ばかりを聞かされると、わざわざ自分に何を伝えたかったのだろうと返したくなります。
これでは、そりゃお子さんも事業を継ごうとしないわな、と妙に納得してしまいました。
これは単なる事業継承の話ではなく、その人の生き方そのものの問題のような気がします。
だからこそ、私たちANTHICALは、手塩にかけて育てる熱帯植物に対して、自分たちでしっかりとした展望を描かなければなりません。
他人の振り見て我が振り直せ、そんなシビアな学びを得た一日でした。

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向佐登司(アンスリウムの生産・販売)

ANTHICAL(アンシカル)

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