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花粉症対策:漢方・食事

植松光子

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●免疫力を強化して花粉症予防 

 外敵(アレルゲンなど)から身を守り、免疫力をつけるには<生命エネルギー>を高めて防衛力をつけることがポイントです。
この生命エネルギーを「気」と言います。
気の力が弱ると胃腸や肺の呼吸器系の抵抗力が弱り、風邪やインフルエンザ、コロナ・花粉症にかかりやすくなるのです。

●免疫力強化を願う節分の豆まき

ちょうど花粉の季節、2月4日の節分では「鬼は外 福は内」と言って豆をまきます。
この鬼とは「邪気」花粉症や風邪など、もろもろの病気や、おいしいものを食べたい、などの自分の欲望を言います。「福は内」とはお金だけではなく、生命エネルギーや病気にならない免疫力を指していると思われます。 
花粉症を抑えるには生命エネルギー「気」や免疫力を高めると、花粉に負けないようになります。

●花粉症の免疫力を高める方法

花粉症予防の基本は食事・睡眠・休養・漢方薬です。
食事・睡眠に関しては後述します。
免疫力を強化する漢方薬に玉屏風散(ぎょくへいふうさん)と言う処方があります。成分は黄耆(おうぎ)・白朮(びゃくじゅつ)・防風で構成されています。
玉屏風散の「玉」は宝石という意味で、風邪や花粉症を防ぐ屏風で、宝石のように素晴らしいもの、という意味です。


●花粉症を防ぐ力のあるマメ科の植物


玉屏風散(ぎょくへいふうさん)に入っている黄耆(おうぎ)はマメ科の植物で生命力である「気」を補う力が生薬の中でナンバーワンです。
効能効果「疲労倦怠・内臓下垂・汗が多い・寝汗・むくみ」などです。
黄耆の粘膜保護効果は高く、実際に花粉症のラットにこの玉屏風散を飲ませた実験では花粉で荒れた粘膜が玉屏風散を飲んできれいに修復された実験結果があります。
節分で大豆が使われるのも、大豆のパワーを昔の人も感じていたのではないでしょうか?大豆は栄養面でも必須アミノ酸がなんと100%という優れものです。

    

●花粉症の症状と予防の漢方薬と食べ物:タイプ別


①寒気、冷えのある花粉症

●症状と漢方薬


疲れやすい・寒がり・冷え性・胃腸が弱い
朝起きられない・
こんな方は以下の症状が出やすいです。

症状
透明な鼻水で量が多い
悪寒・悪風がする
くしゃみが多い                
冷え性で疲れやすい
のどの痛み、眼の充血はない
朝起きられない人
舌:歯痕がついている人が多い

予防:玉屏風散、市販名は衛益顆粒

症状が出たら
よく使われるのは 
漢方薬:小青竜湯・葛根湯・葛根湯加辛夷川芎など
市販の薬や病院の薬と併用しても大丈夫です。
食事の前後に分けてお飲み下さい。心配でしたら薬剤師にご相談下さい。


※こちらの商品はインターネット等による通信販売はしておりませんのでご了承ください。

●食べ物

辛味のあるもの・温めるもの
生姜・ネギ・にんにく・コショウ・唐辛子・八角・シナモン・葛など  
参考:薬膳食典 食物性見表

②頬がかゆい、眼が赤い花粉症

春の肌トラブルはもしかしたら花粉が原因かも?
くしゃみ・鼻水が多くなくても、肌が荒れ、頬が赤く点々となる時は花粉症かもしれません。体質によって症状の出るところは違います。
           
風熱タイプ
肌が荒れる・肌が点々と赤くかゆくなる・喉の痛み・目の充血
眼のかゆみ・喉が渇く・鼻水が粘る
舌:乾燥・裂紋がある人が多い

予防には 八仙丸:口渇のある人の空咳など   
     荊芥連翹湯 :皮膚の色が浅黒く、慢性鼻炎など慢性炎症のある人
漢方薬

よく使われるのは銀翹解毒散・荊芥連翹湯など
 
保湿が大事・・ 洗顔後たっぷり保湿剤を塗る。
ウエマツ薬局オリジナル 赤み、かゆみによい漢方生薬入り       
花しずく潤(ルン)乳液 エッセンス クリーム



●食べ物   清熱作用のあるもの
ミント・春菊・緑豆・ハトムギ・小豆・キャベツ・白菜など葉物野菜をたっぷりとりましょう。ササのエキス・ササヘルス
   

緑豆ウエマツ薬局でサービスしている緑豆ぜんざい

                           

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専門家

植松光子(薬剤師)

有限会社ウエマツ薬局(漢方薬膳サロン ウエマツ薬局)

症状や悩みに合わせた生薬を煮出す「煎じ薬」を取り扱う漢方専門薬局。「ほっとできるサロン」としてアトピーや不妊のほか心身の悩みに寄り添い、薬膳の知識や適切なスキンケアをアドバイス。

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