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植松光子

アトピーや不妊の悩みに寄り添い薬膳の啓蒙を進める漢方の専門家

植松光子(うえまつみつこ) / 薬剤師

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コラム

赤ちゃんのアトピー肌予防

2022年7月21日 公開 / 2022年7月29日更新

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 東洋医学

今日本では、赤ちゃんのアトピーは非常に増えています。
とくに親、兄弟に花粉症やアトピーのいる家族ではその確率は高いです。


そう言った遺伝、体質的な要素とは別に赤ちゃんの皮膚は大人よりも薄く乾燥しやすいのです。
外部の刺激に弱く、かゆみや炎症をおこしやすく掻きむしったりして皮膚が傷つくとバリア機能が低下します。
そしてダニ・花粉・ほこり・カビ・食べ物といったアレルゲンが侵入することで、
アトピー性皮膚炎が発症すると考えらえるようになりました。

以前アメリカで乳児のピーナッツアレルギーが話題になりました。
ピーナッツをまだ食べられない赤ちゃんが、どうしてピーナッツアレルギーになるのだろう?
その疑問は直に解明されました。

アメリカ人はピーナッツを食べながら床に皮を落とすのです。
床をハイハイする赤ちゃんが、その皮のカスに皮膚が触れ、
汗に溶けたピーナッツの蛋白質が体内に入り、アレルギー反応を起こした、というのです。


ここでわかることは
赤ちゃんの肌は薄いので容易に皮膚からアレルギー物質が入りやすい、ということです。

では予防にはどうしたらよいでしょうか?
一つは食事に気を付けて丈夫な皮膚を作ることです。
もう一つは外からの保湿と良好な漢方の入浴剤をお勧めします。

保湿剤と言ってもいわゆる西洋医学の保湿剤は単に保湿だけの効果ですが、
漢方生薬入りの保湿剤は赤みやかゆみによい生薬エキスが一杯入っています。

中国ではアトピーのひどい患者さんは入院して漢方薬の煎じ薬を飲み、漢方薬入りの風呂に入り、
漢方薬入りの濡れたシップをしてそのあと漢方薬入りの軟膏をたっぷり塗ります。
外からと中からですので非常に効果が早く、1週間で退院されるかたもいるようです。


漢方生薬入り入浴剤は、お湯に入れると白く濁り、肌に優しくとくに匂いはありません。
成分は苦参(クジン、かゆみ) インチン(カワラヨモギ、かゆみ) 丁子(チョウジ、沈丁花の蕾 殺菌) 山椒(サンショウ、殺菌) テイートリー黄柏(キハダ 赤みをとる)などが配合されていて、入るととても気持ちがよく、しかも刺激がなく人気があります。
ウエマツ薬局店頭にて販売しております。

文責:植松光子 薬剤師 中国政府認定国際中医師

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