冬の肌トラブル対策
花粉症の患者さんが、原因の花粉と似た構造の蛋白質を持つ食べ物をとると、アレルギー症状が出ることがあります。
おもに唇、口の中、上あご、喉、耳の中などがかゆくなり、ピリピリしたり赤くなります。
ほとんどの場合、口やのどの軽い症状です。
熱に弱く、消化しやすい蛋白質であるため、よく火を通せば食べられます。
ただし沢山食べたり、加熱が十分でない場合は全身症状が出ることがあります。
例えばカバノキ科のハンノキ、白樺(シラカンバ)の花粉症患者さんが、豆乳をとると全身症状が出ることがあります。
以下に原因花粉と関係する食物の一覧を載せました。
解消方法
特に症状がなければその特定の食べ物を避ける必要はありませんが、よく消化させることがポイントです。
アレルギー症状が重い方は医師に相談しましょう。
食物の蛋白質は胃の強力な胃酸で消化され、次第に小さなアミノ酸になり、小腸から肝臓に行って新しい細胞に生まれ変わります。
ところがよく噛まないで早食いをすると、アミノ酸にならず蛋白質のまま肝臓に入り、体は異物だと思って排除しようとしてアレルギー症状を起こすのです。
一回に20~30回嚙んで見てください。胃の調子がよくなります。
また毎日同じものを食べても起きることがあります。
食物アレルギーを解消するためには食べ方が大事です。
また寝不足や、疲れがたまっていて消化能力が落ちていても、同じようにアレルギーが起こります。
花粉症の人の舌は「歯型」が付いている人が多く、これは疲れやすい「気虚」の体質を表しています。
他人より疲れやすい体質だと認識して頑張りすぎないことが大事です。
早食いをしないで体質改善の漢方薬を飲んでいくといつの間にか起きなくなっています。
原因花粉の種類と食物
花粉の種類
花粉との関連が報告されている食物例
【カバノキ科】ハンノキ・シラカンバ
バラ科(リンゴ・ナシ・サクランボ・モモ・イチゴ)、キウイ、
オレンジ、メロン、ジャガイモ、ニンジン、ダイズ(主に豆乳)、
ヘーゼルナッツ
【ヒノキ科】スギ・ヒノキ
トマト
【イネ科】オオアワガエリ・カモガヤ
スイカ、メロン、トマト、ジャガイモ、タマネギ、キウイ、オレンジ
【キク科】ブタクサ
スイカ、メロン、キュウリ、ズッキーニ、バナナ
参考:海老澤元宏ほか監修「食物アレルギーハンドブック2018」
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