冬の肌トラブル対策と漢方
私は長年漢方相談をやってきて、気づいたことがあります。
それは花粉症の人には舌に歯型が付いている人が多い、ということです。
症状はくしゃみ、鼻水が多い方です。
中医学では体質を分けるのに舌がかなりの重要視されます。
「黙って座ればピタリと当たる」と言う言葉がありますが
「黙って舌を出せばピタリと当たる」というくらい確率が高いと、私は思っています。
人の体には「気・血・水」が流れています。それが滞ることなく順調に流れ、不足しないでいると健康でいられます。
その過不足が、体調と舌の状態に表れるのです。
舌に歯型がある方は元気の「気」が足りない体質です。「気」とは生命エネルギーのことです。
健康な人の舌
気虚の人の舌
「気虚(ききょ)」と言います。舌は内臓の続きです。内臓の筋肉がフニャフニャしているので舌の筋肉も柔らかく、ご自分の歯にぶつかって歯型がつくのです。
気虚のタイプは
1:胃腸が弱い
2:風邪をひきやすい
3:疲れやすい
4:体が冷えやすい
5:生理や不正出血がだらだら続く
6:舌がボテッとして歯型が付く
などの症状がみられます。
思い当たることがございませんか?
花粉症や風邪をひきやすいタイプは防衛するパワー、「気」が少ないので「衛気虚」と言います。
まず胃腸を丈夫にしましょう。もちろん生まれつきもあります。
しかし食べ方、食事の中身など改善していけば胃腸は丈夫になります。
気が付くと花粉症も軽くなっていることが多いです。
そして関係のない不正出血なども不思議なことに改善されていくのです。
人間の体はすべて関係しあっているのです。
神経や血管は体中を巡っています。
鼻だけの血管、子宮だけの血管ということはないですね。
体が冷えれば鼻も子宮も一緒に冷えていくのです。
そしてその「血」の巡りをよくするのが「気」生命エネルギーなのです。
さらに「気」を作るのが「胃腸」であり、その胃腸を丈夫にするのが食べ方、
食事の中身であり、それを実行するのは「あなた自身」なのです。
さあ、今日から「自分づくり」を始めて丈夫になりませんか!!
おすすめの食べ物は イモ類、豆類、キノコ類、鶏肉などです。
料理としてはみそ汁、鍋料理です。
避けたいものは冷たいもの、消化の悪いもの、揚げ物
食べ過ぎ、早食い、遅い夕食、過労、寝不足は避ける。
目や皮膚が赤くなる花粉症もあります。
そのタイプはまた後日お話ししましょう。