冬の肌トラブル対策と漢方
ここへきて急激な寒さが襲ってきました。数十年に一度というくらいの寒さだそうです。
しかも新型コロナウイルスに翻弄され。オミクロン株も勢いを増してきました。
自然界の風・寒さ・湿気・暑さ・乾燥などが過度になると病気になります。
「邪(じゃ)」と言います。
特に冬の寒さは「寒邪(かんじゃ)」といい、免疫力を低下させます。
五臓のうち「腎」は冬とも関係し、人生の冬とも関連付けられています。
「腎」は腎臓だけでなく、生命力の源を貯蔵する働きをもつ、とされています。
生殖能力や成長ホルモン・甲状腺ホルモン・副腎などの免疫力をコントロールしている、
いわば生きていくための司令塔のような役割です。免疫と老化に一番関係するのです。
骨や脳髄、耳にも関係するので、物忘れ・腰痛・難聴・抜け毛などにも関係します。
寒さはその「腎」を弱らせ、免疫力を低下させ、老化を早めます。
コロナウイルスで高齢者が悪化しやすく、冬になると勢いを増すのは
そのような「腎」の弱りと関係します。
エビ・黒豆・栗きんとん・昆布巻きなどのおせち料理も
老化予防、長寿を願って作られたものです。
免疫力アップとアンチエイジングにお正月にはおせち料理をしっかりいただきましょう。
(写真:我が家で作ったおせち料理)
中国、清の時代の末期、西太后は80歳まで髪の毛は真っ黒で艶やかで、肌も真っ白で美しかったそうです。
そんな彼女が好んだのは「満漢全席」と言って、30種類くらいの料理と小さなかわいい点心と呼ばれるお菓子。
コラーゲンたっぷりの燕の巣など。
私も以前北京へ行ったときに味わったことがあります。
それはおいしく素晴らしいものでした。
西太后には食医がついて、常に健康状態に合わせたメニューを考えて作ったそうです。
当時医者の位で食医が一番高く、食医、疾医、瘍医の順でした。
現代で言えば栄養士、内科医、外科医でしょう。
家庭で言えば家族の健康を考えて料理をつくるお母さん、今はお父さんも食医になりつつありますね。
皆様、良いお年をお迎えください。