マイペースな夫とどう向き合う?カウンセラーが語る心理と対処法

大塚麻由実

大塚麻由実

テーマ:夫婦関係

自分のペースやタイミングを優先する人の心理とは?


皆さんの周りにも「マイペースな人」っていますよね。特にご主人がそうだと、奥さまは戸惑ったり、時にはイライラしてしまうこともあるかもしれません。

心理的にみると、自分のペースを大事にする人は、幼いころから大切に育てられ、ある意味「少年の心」をそのまま持ち続けていることが多いんです。決して悪いことではなく、素直で純粋な部分とも言えますね。

また、男性はもともと一つのことに集中しやすく、理論的に考える傾向があります。女性のように同時にいろいろこなしたり、感情を大切にしたりするのが少し苦手。そうした脳の特性もあって、「自分のペースで動いているように見える」ことが多いんです。

この特徴に加えて、家庭の中で「亭主関白」と呼ばれる態度が出てくると、「どうしていつも自分ばかり優先なの?」と妻は感じやすくなります。でも、そこには夫なりの事情も隠れています。外では弱い立場で我慢していて、家でだけ強がっている場合もあれば、妻が従うことに慣れてしまって、自分が亭主関白だと気づいていないこともあります。中には、母親の面影を妻に重ねて、無意識に甘えてしまっている方もいるんですよ。

相手に合わせることに疲れた時の対処法


「夫に合わせるのがつらい」と感じたとき、一番大切なのは「価値観はそもそも違って当たり前」と心に置くことです。

無理に合わせていると思ったら、「今日はできないわ」とやさしく伝えてみてください。そのときに相手を否定せず、気分を害さないように表現するのがポイントです。実は、多くの亭主関白タイプの夫は、自分が妻を疲れさせていることに気づいていませんから。

勇気が出るようでしたら、「私はこういうことが少し苦手なの」と素直に打ち明けるのもいい方法です。

それでも難しいときには、物理的に距離を取るのも大切です。散歩や買い物、友人との食事など、自分の時間を持って気分を切り替えましょう。

そして、忘れないでいただきたいのは、「合わせなきゃ」と思う気持ちが、かえって自分を疲れさせている可能性もあること。夫がマイペースなのは事実として受け止めつつ、「私は私」と切り分けて考えることが、心を守る第一歩なんです。

夫に他人のペースへ合わせてもらうための工夫


夫に人との調和を取ってほしいとき、頭ごなしに「合わせて」と言ってしまうと、男性は反発してしまいます。なぜなら、男性はとてもプライドが高く、繊細だからです。

おすすめは「ほめて動かす」方法です。
「あなたのおかげで助かったわ」「こういうところ、本当に素敵ね」と少し大げさなくらいに言葉で伝えてみましょう。男性は評価されると自尊心が満たされ、自然と協力的になります。

また、友人との集まりなどで協力してほしいときには、周囲に向けて「夫はとても優しいのよ」「細かいところまで気を配ってくれるの」とポジティブに紹介してみてください。そうすると、夫自身もそのイメージを守ろうと行動を変えやすくなります。

ただし、どうしても夫が人に合わせられないと感じる場には、一緒に参加しないという選択もありです。無理に同じ土俵に立つことが、必ずしも夫婦円満につながるわけではありません。

まとめ


「マイペースで亭主関白な夫」に見えても、その裏には必ず理由があります。夫の心理を少し理解しつつ、良い部分に目を向けていくこと。これが夫婦円満の大切なコツです。

もちろん、相手ばかりを優先する必要はありません。自分を大切にしながら、夫の良いところを認めていく。そのバランスが取れると、夫婦関係はぐっと楽になりますよ。

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