逆ドーナツ化現象

原井啓介

原井啓介

テーマ:住宅購入

つい数十年前は、増え続ける人口に、上がり続ける景気の影響も追い風となり、都心や中心市街地の地価はどんどん値上がりしました。
急激な地価の上昇・家不足などの問題もあり、郊外に住宅や団地が立ち並び、人々はそれらを求め都心・市街地を離れていきました。
また、景気の象徴のように別荘やリゾートマンションなどが沢山建てられ、人々はそれらを所有しました。

多少通勤時間を犠牲にしても、都心から郊外へ移住する「ドーナツ化現象」を起こした時代がありました。

現在はどうでしょうか?

現在は人気もまばらな郊外の住宅地、空室が目立ち高齢者ばかりの集合団地、シャッター商店街、二束三文の売値でも売れないリゾートマンション等が増加しています。

好景気も終わり地価が下がり、手ごろな価格で買えるようになった都心・市街地のマンション、割安な建売住宅、中古住宅の流通などなど・・

つまり、好景気の終了と人口減少により、郊外に出ていく必要がなくなったため、利便性の良い都心や市街地に人々が集まる「逆ドーナツ化現象」が今起こっています。

記憶にまだ新しい相続税の増税の影響もこれから大きくなってくると思います。
税金が値上がりしたことにより、現金化を余儀なくされる人々も増えるため、都心や市街地の住宅供給もさらに増えることが予想できます。
今人は、都心や市街地に集まってきています。

今が人口のピークです。

これから残念なことに急激に人口は減り続けます。





たった50年で生産年齢人口(15~64歳)が4割以上減少します・・・

今5歳の子供が25歳になったときに、どんな不動産をほしいと思うのでしょうか?

消滅寸前の都市よりも、利便性・流動性の高い不動産を求めるのではないでしょうか。

20~30年後を見据えた不動産購入は絶対に必要です。

不動産は「立地」です。

人々が集まらなくなった場所では、買い手は「現れない」と思ってもいいのではないでしょうか。

買い手現れない=現金化ができない

これは負動産です。

老後の資金に不動産をと考えていたのに・・・

売れない・・・

ではいけないですね。

これからの住宅購入とは?
セミナーやってます。
http://kensei2009.co.jp/seminar.shtml

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原井啓介
専門家

原井啓介(宅地建物取引士)

株式会社 建成

「家は一生の買い物ではなく、変化するライフスタイルによって住み替えていくもの」という前提から、購入時と売却時の価格に差異のない物件購入を専門的な見地からアドバイス。

原井啓介プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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