ホームインスペクションを活用しましょう!

原井啓介

原井啓介

テーマ:住宅購入

ホームインスペクションって何??

あまり聞きなれない方もいらっしゃると思います。

この調査は全国宅地建物取引業協会連合会が2013年5月に発表した消費者アンケート調査です。

この時点の調査では4人に1の認知度です。

2015年になった現在、利用の声をよく聞く機会も増えましたが、当社利用・問い合わせのデータとしては

大体3~4人に1人は知っている、または聞いたことがあるといった程度でまだまだ認知度は十分とは言えないようです。

実務としては不動産売買契約前にホームインスペクションを利用し購入の判断材料としている住宅購入者は

全体としてはまだまだなのが実態のようです。


では、ホームインスペクションって何をするの?というお話です。

インスペクションとは調査の意味です。文字道り建物調査ということです。

建物の現況調査を行い、工事の施工精度や建物の劣化具合などを調べることを言います。

調査項目も多く住宅購入前の判断材料としては十分な情報が得られます。

「何にいくらかかるのか?」

「リスクは何か?」

「希望のリフォームは可能か?」など

つまりホームインスぺクションを行うことで、建物のメリット・デメリットを知ることができます。


近年、国の制度利用や既存住宅活性化の動きもあり、若年層が中古住宅を買ってリフォームする需要が増えています。






住宅ローンとリフォーム費用を一本化できる今、インスペクションを行うことでリフォーム予算の把握も容易になります。

ぜひ活用しましょう。

こんなことなら買わなかった!!という事例。
事例 1
大手の仲介会社でマンションを購入したKさん
内覧の際キッチン付近で歩行違和感があったがセールストークに急がされ一度の内覧で即契約。
引っ越し完了後やはりキッチンに違和感があり、気分の悪さから調査依頼、6/1000を超えるフローリングの傾きがあることが判明しました。
売主および不動産業者への聞き取りをしたKさん
原因は売主が数年前に行った手抜きリフォーム施工でした。
この傾きは素人でも違和感があるレベルです。
売主も聞かれなかったので答えなかったとのこと。。
当然不動産仲介業者もこのことに触れていません。
改修を求めるも話は平行線
泣く泣く自腹で直した事例。。

事例2
リフォーム済中古戸建て物件を購入したOさん
建物の所見は築32年を思わせない内装リフォーム内容でした。
外壁・屋根等は手つかずです。
ユニットバス新規交換 システムキッチン新規交換 クロス天井壁貼替 フローリング張替等々・・
半年も住んでいたころクロスの雨染みを発見
日増しにシミは大きくなり
調査を依頼
許可をいただき下地を開けると間柱等が雨漏りにより腐食
床下調査では土台も腐食・・・
悪質ですね・・・

売れればいいのでしょうか?、同業者として残念です。

「不動産業者の中に建築のプロはほとんどいないのが実情です」

一見不動産屋から得意げに説明を受けると

「そうなのかぁ~」と思ってしましがちですが

不動産のプロであって、建築のプロではありません。
建築の知識が白紙に近いのに誤ったウンチクを説明する営業さんもいるので困ったものです。。
買主のために親身になるエージェント事業者はあまりお見かけしません。

契約後に調査依頼が来るケースでは、ほとんど泣き寝入りです。
また、裁判なんて発展するトラブルにもなりかねません。

「ホームインスペクションは契約前に必ず行いましょう!」

今日はホームインスペクションのお話でした。

次回は耐震診断について少しお話したいと思います。


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原井啓介
専門家

原井啓介(宅地建物取引士)

株式会社 建成

「家は一生の買い物ではなく、変化するライフスタイルによって住み替えていくもの」という前提から、購入時と売却時の価格に差異のない物件購入を専門的な見地からアドバイス。

原井啓介プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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