【年齢別】0歳から5歳まで!子どもの発達段階に合わせた運動遊びの選び方と実践例
暑さに負けない!子どもの運動不足解消と徹底熱中症対策
こんにちは!子どもの運動発達のプロ、けんご先生です。
日本の夏は、年々厳しさを増していますよね。今年もすでに真夏日や猛暑日のニュースを耳にする機会が増え、保護者の皆さんは「子どもを外で遊ばせたいけれど、熱中症が心配…」「家の中でゲームばかりで運動不足にならないかな…」と悩んでいらっしゃるのではないでしょうか。
おっしゃる通り、夏休みは子どもの運動不足が心配される時期ですが、同時に熱中症への適切な対策が欠かせません。
体力や体温調節機能が未熟な子どもは、大人よりも熱中症のリスクが高いと言われています。
そこで今回は、夏休みを健康的に、そして安全に乗り切るために、子どもの運動不足解消と徹底した熱中症対策を両立させる方法について、子どもの運動発達の専門家である私が考えている、具体的なアイデアと注意点をお伝えさせていただきます
なぜ夏の子どもは熱中症になりやすいのか?
子どもが大人よりも熱中症になりやすいのには、いくつかの理由があります。
体温調節機能が未発達:
子どもは汗腺の機能が未熟で、体から熱を逃がす能力が大人に比べて劣っています。また、体表面積に対する体重の割合が小さいため、外気からの熱の影響を受けやすい特徴もあります。
新陳代謝が活発:
成長期の子どもは大人よりも基礎代謝が高く、活動量も多いため、運動することで発生する熱量も大きくなります。
地面からの照り返し:
身長が低いため、地面からの照り返しの熱を大人よりも強く受けてしまいます。
喉の渇きを訴えにくい:
遊びに夢中になると、喉の渇きに気づきにくかったり、我慢してしまったりすることがあります。
不適切な服装:
通気性の悪い服や厚着をしていると、体温が上昇しやすくなります。
これらの特徴を理解した上で、運動遊びと熱中症対策を両立させる具体的な方法を見ていきましょう。
熱中症対策を最優先!夏休みの運動遊び5つの鉄則
夏に子どもが安全に運動を楽しむためには、熱中症対策を徹底することが何よりも重要です。以下の5つの鉄則を必ず守りましょう。
1. 時間帯を厳選する:活動は「朝活」と「夕活」で!
日中の最も暑い時間帯(午前10時~午後2時、特に正午前後)を避けることが鉄則です。
早朝の「朝活」: 午前7時〜9時頃は、まだ気温が比較的低く、日差しも穏やか
公園での軽い運動や散歩、虫取りなど、体を動かすのに最適です。最近は朝から暑い日も多いですが、それでも早朝の活動は有効的です
夕方の「夕活」: 午後5時以降、日差しが和らいでくる時間帯もおすすめです。ただし、アスファルトやコンクリートの照り返しは時間が経っても熱がこもっている場合があるので、注意が必要です。
2. 水分補給を徹底する:喉が渇く前にこまめに!
「喉が渇いた」と感じた時には、すでに脱水が始まっています。喉が渇く前に、意識的に水分を摂らせることが重要です。
水分補給の目安: 15〜20分に1回程度、コップ半分〜1杯程度を目安に水分を摂らせましょう。
何を飲むか: 基本は水やお茶で十分ですが、大量に汗をかいた場合は、スポーツドリンクや経口補水液を上手に活用しましょう。
特に、ナトリウムやカリウムなどの電解質を含んだものが推奨されます。
塩分補給も忘れずに: 汗と一緒に体から塩分も失われます。塩分チャージタブレットや塩飴、梅干しなども活用すると良いでしょう。
水分補給タイムを設定: 遊びに夢中な子どもには、「さあ、給水タイムだよ!」と声をかけ、一緒に飲む習慣をつけるのが効果的です。
3. 服装選びにこだわる:涼しさと動きやすさで快適に!
運動時の服装は、熱中症対策に直結します。
吸湿性・速乾性の高い素材: 汗をかいてもすぐに乾くポリエステルなどの素材を選びましょう。
通気性の良い服: 風通しの良いゆったりとしたデザインがおすすめです。
淡い色の服: 黒などの濃い色は熱を吸収しやすいので避け、白やパステルカラーなど、熱を反射する淡い色の服を選びましょう。
帽子・日よけ: 直射日光から頭を守る帽子は必須です。つばの広いものや、首の後ろまで覆えるタイプが理想的です。
薄着でもOK: 体温調節を妨げない程度の薄着が基本です。
4. 休憩を積極的にとる:日陰や室内でクールダウン!
運動中は、疲れを感じていなくても定期的に休憩を挟むことが大切です。
計画的な休憩: 30分に一度など、あらかじめ休憩時間を決めておくと良いでしょう。
日陰で休憩: 日差しを避けられる木陰や、屋根のある場所で休憩させましょう。
体を冷やす工夫: 首の後ろや脇の下、足の付け根など、太い血管が通っている場所を冷たいタオルや冷却シートで冷やすと効果的です。
室内の活用: 短時間の休憩でも、一度エアコンの効いた室内に入ることで、体の深部温度を下げることができます。商業施設や図書館などを上手に活用するのもアリです。
5. 天候・体調を常にチェックする:無理は絶対にしない!
最も重要なのは、子どもの体調や天候の変化に常に気を配ることです。
天気予報・暑さ指数(WBGT)を確認: 外出前に必ず暑さ指数を確認し、危険なレベルであれば外出を控えましょう。環境省の熱中症予防情報サイトなどで確認できます。
子どもの様子を観察: 顔色が悪い、汗をかいていないのにだるそう、頭痛や吐き気を訴える、めまいがするなど、少しでも異変を感じたらすぐに運動を中止し、涼しい場所へ移動させましょう。
無理強いはしない: 子どもが「疲れた」「やりたくない」と言った場合は、無理に続けさせないことが大切です。
熱中症対策を考慮した、夏休みのおすすめ運動アイデア
上記の鉄則を踏まえつつ、夏休み中に親子で楽しめる運動アイデアをご紹介します。
1. 朝活・夕活で公園遊びをバージョンアップ!
涼しい時間帯だからこそできる、全身運動を取り入れましょう。
「鬼ごっこ」と「宝探し」のミックス: 公園の決まったエリアに隠された「宝物」(葉っぱや石など何でもOK)を探しつつ、鬼ごっこを楽しむ。走り回るだけでなく、しゃがんだり伸びたりする動きも加わります。
「〇〇リレー」: 縄跳び、ボール運び、手押し車など、短距離でできる運動を組み合わせたミニリレー。親も参加すると盛り上がります。
遊具で全身運動サーキット: ブランコ、滑り台、鉄棒、うんていなど、公園の遊具を使って順番に全身を動かすサーキット。例えば、「滑り台を3回滑って、鉄棒にぶら下がるのを2回、その後ブランコを5分漕ぐ」といった具合にルールを決める。
2. 自宅で涼しく!快適室内運動アイデア
猛暑日は無理せず、室内でできる運動を楽しみましょう。
「わくわく朝体操」: 夏休み中のほぼ毎朝7:00〜オンラインZoomを使った体操を実施!!家の中から元気に体を動かしていきましょう!
「リビングで運動会」: クッションをハードルにしてジャンプ、新聞紙を丸めてボール投げ、タオルを綱引きの綱に見立てて引っ張り合いなど、身近なものでできるミニ運動会を開催。
「親子で体幹トレーニングチャレンジ」: プランク、ブリッジ、動物歩き(クマ歩き、カニ歩きなど)。短時間でも効果的に体幹を鍛えられます。親も一緒にやると、子どものモチベーションアップにつながります。
「ボールゲーム」: 風船や柔らかいボールを使って、室内でできるバレーボールやバスケットボール(ごみ箱をゴールに)を楽しむ。天井や壁にぶつからないよう、安全に配慮しながら。
3. 水を味方に!楽しみながらクールダウン運動
水は、熱中症対策と運動を両立させる強い味方です。
自宅でビニールプール遊び: ただ水に浸かるだけでなく、水中でバタ足、水鉄砲での的当て、浮き輪を使ったバランス遊びなど、水ならではの抵抗を使った運動を取り入れる。
公共プールや水遊び場: 自宅ではできない広々とした空間で、泳いだり、水遊びを思い切り楽しんだり。ただし、ここでも水分補給と休憩は忘れずに。
打ち水遊び: 庭やベランダで、バケツやじょうろを使って打ち水をするだけでも、体を動かしながら涼しさを感じられます。水を撒きながら走ったり、水を避けるゲームをしたり。
けんご先生からのメッセージ:この夏を「成長の夏」に!
夏休みは、子どもたちにとって心身ともに大きく成長できるチャンスです。しかし、熱中症というリスクも隣り合わせであるため、保護者の皆さんの「見守る目」が非常に重要になります。
運動は、子どもの体力や運動能力を高めるだけでなく、目標達成力、自己肯定感、社会性など、生きる上で大切な「非認知能力」を育む上でも欠かせません。
完璧な運動習慣を目指すのではなく、「安全第一」を念頭に、お子さんの体調や気分に合わせて柔軟に、そして何よりも親子で「楽しむ」**ことを最優先にしてください。
夏休みは、普段忙しくてなかなか取れない親子のコミュニケーションを深める絶好の機会でもあります。
ぜひこの夏、けんご先生の提案する運動アイデアと熱中症対策を参考に、お子さんと一緒に体を動かし、最高の思い出を作ってくださいね。
もし、「うちの子は暑がりで…」「熱中症対策でさらに工夫できることは?」といったご質問があれば、いつでもお気軽にコメントやメッセージでご相談ください。
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この夏が、皆さんのご家庭にとって、安全で楽しく、そして実り多い「成長の夏」となることを心から願っています!



