【夏を乗り切る!】けんご先生流!子どもの「熱中症ゼロ」宣言と室内遊び完全ガイド
【夏休み運動不足解消】子どもの運動発達のプロが教える!親子で楽しむ運動習慣
こんにちは!埼玉で体操教室をしているけんご先生です。
いよいよ待ちに待った夏休み!子どもたちにとっては、学校がお休みで自由に過ごせる楽しい期間ですよね。
しかし、この時期に心配なのが「運動不足」です。
冷房の効いた涼しい室内で過ごす時間が増えたり、ゲームや動画視聴に夢中になったりすることで、
知らず知らずのうちに運動量が減ってしまうご家庭も多いのではないでしょうか。
運動不足は、子どもの心身の成長に様々な影響を及ぼします。
体力や運動能力の低下はもちろんのこと、集中力の散漫、姿勢の悪化、さらには肥満や生活習慣病のリスクを高める可能性もあります。
そこで今回は、夏休みを健康的に楽しく過ごすために、
「親子で楽しみながら運動習慣を身につける方法」
について、子どもの運動発達の専門家である私の考えを具体的にお伝えします。
なぜ夏休みは運動習慣が途切れやすいのか?
夏休み中に運動習慣が途切れやすいのは、いくつかの理由があります。
まず、生活リズムの変化です。学校がある期間は、体育の授業や登下校、部活動などで自然と体を動かす機会がありますが、夏休みはそれがなくなります。起床・就寝時間が不規則になりがちで、活動時間帯も変わるため、運動のルーティンが崩れやすくなります。
次に、環境の変化も大きいです。猛暑日には外での活動が制限されたり、遠出の機会が増えて運動する場所が限られたりすることもあります。
そして最も大きな要因の一つが、「達成感の欠如」です。
学校での運動は、達成感や友人との交流、先生からの評価など、様々な達成感が得られやすいですが、夏休みはそういった明確な達成感が少なくなりがちです。
これらの要因を理解した上で、どのようにすれば運動を習慣化できるのか。ここからは、心理学や行動科学で明らかになっている
習慣形成の研究に基づいた具体的なアプローチをご紹介します。
習慣形成の研究に基づく3つの鉄則
習慣を形成するためには、以下の3つの鉄則を意識することが重要です。
①きっかけ(トリガー)を明確にする
②行動を小さく、容易にする
③報酬(ご褒美)を設定する
この3つの鉄則を親子での運動習慣に落とし込んでいきましょう。
1. きっかけ(トリガー)を明確にする:いつ、どこで、何を?
習慣形成の第一歩は、「いつ、どこで、何をするか」という
明確なきっかけ(トリガー)を設定することです。
人間は、あいまいな目標よりも具体的な行動計画がある方が、行動に移しやすくなることが分かっています。
夏休みはルーティンが崩れやすいからこそ、意図的にトリガーを設定する工夫が必要です。
【具体的な方法】
「〇〇をしたら△△をする」というif-thenプランを立てる:
「朝食を食べたら、まずは親子でストレッチを5分する」
「午後のアニメが終わったら、庭でボール遊びを30分する」
「夕食後にお風呂に入る前に、リビングでラジオ体操をする」
「週末の午前中は、必ず近所の公園で遊ぶ」
「ママ(パパ)が洗濯物を取り込んだら、一緒に階段の上り下り競争をする」
場所を固定する: 「運動はリビングで」「公園に行ったらブランコに乗る前に必ず鉄棒に触る」など、特定の場所と行動を結びつけることで、無意識に体が動くようになります。
時間を固定する: 毎日決まった時間に運動する習慣をつけるのが理想的ですが、夏休み中は難しければ、「毎週土曜日の午前10時」など、週に数回でも固定の時間を作ることから始めましょう。
2. 行動を小さく、簡単にする:成功体験の積み重ねが重要
「毎日1時間運動する!」といった壮大な目標は、挫折の原因になりがちです。
習慣化のコツは、「これなら絶対にできる!」と思えるくらい、行動を小さく、容易に設定することです。
行動へのハードルを下げ、成功体験を積み重ねることで、「できた!」という達成感が得られ、次の行動へのモチベーションにつながります。
【具体的な方法】
「5分だけ」から始める:
「今日は5分だけ一緒に縄跳びしようか?」
「寝る前に、5回だけスクワットしてみよう!」
「今日の夕食後のお散歩は、いつもより100歩だけ多く歩いてみよう」
たとえ短時間でも、毎日継続することが大切です。
「ついで」に運動を取り入れる:
歯磨き中に「かかと上げ」をする。
テレビを見ながら「足上げ腹筋」をする。
お風呂が沸くのを待つ間に「その場足踏み」をする。
エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を選ぶ。
日常生活のちょっとした隙間時間を見つけて、体を動かす機会を増やしましょう。
運動道具を手の届く場所に置く:
縄跳びを玄関に吊るしておく。
ボールをリビングの隅に置いておく。
ストレッチマットを敷きっぱなしにしておく。
視覚的に運動を意識させ、すぐに取り組める環境を整えることも有効です。
3. 報酬(ご褒美)を設定する:脳が喜ぶポジティブな結びつき
人間は、行動の後に何らかの報酬が得られると、その行動を繰り返す傾向があります。これは、脳の報酬系と呼ばれるシステムが関与しており、ドーパミンという神経伝達物質が分泌されることで、快感や満足感を感じるためです。
子どもの運動習慣においても、運動すること自体が楽しいという報酬が理想ですが、最初はなかなか難しいこともあります。そこで、外部からの報酬(ご褒美)を効果的に活用することが有効です。
【具体的な方法】
褒める・認める:
「よく頑張ったね!」「すごいね、汗かいたね!」といった具体的な言葉で褒める。
「今日も一緒に運動できて嬉しいよ!」と感謝を伝える。
ハグやハイタッチなど、身体的なスキンシップで愛情を伝える。
親からの承認や愛情は、子どもにとって最高の報酬です。
行動記録をつける:
運動した日にカレンダーにシールを貼る。
運動時間を記録し、グラフで可視化する。
「けんご先生の運動チャレンジシート」のようなものを作り、クリアしたらご褒美を用意する。
目に見える形で成果を認識することで、達成感や継続意欲を高めます。
非物質的なご褒美:
「運動を頑張ったら、好きな絵本を読んであげるね」
「3日間運動したら、一緒に好きな映画を見よう」
「1週間続いたら、週末は特別におやつを増やしていいよ」
物質的なものだけでなく、子どもが喜ぶ体験や時間をご褒美として設定するのも良いでしょう。
親自身が楽しむ姿を見せる:
親が笑顔で運動している姿は、子どもにとって最も良い刺激となります。
一緒に運動する時間を「楽しい時間」と位置づけ、親も積極的に楽しむことが大切です。
親子で同じ目標に向かって取り組む一体感も、大きな報酬となります。
夏休み中の運動不足解消!具体的な運動アイデア
上記3つの鉄則を踏まえて、夏休み中に親子で気軽に楽しめる運動アイデアをいくつかご紹介します。
屋内編:エアコンの効いた室内でもできる!
親子ストレッチ&ヨガ: YouTubeなどで「キッズヨガ」や「親子ストレッチ」と検索すると、楽しい動画がたくさん見つかります。体が気持ちよく伸びる感覚を味わいましょう。
ラジオ体操: 毎日決まった時間に行うことで、生活リズムを整える効果も。
室内アスレチック: クッションや座布団を並べて飛び越えたり、洗濯物用のポールをくぐったり。安全に配慮しながら、想像力を使って遊びましょう。
ダンス: 好きな音楽をかけて自由に踊るだけでもOK!最近は、子どもの好きなアニメやキャラクターのダンス動画も豊富です。
バランスゲーム: 片足立ち、壁倒立、けん玉など、体幹やバランス感覚を養う遊びもおすすめです。
風船バレー: 部屋の中で風船を落とさないように打ち合うだけでも、全身運動になります。
屋外編:熱中症対策を万全に!
朝夕の涼しい時間帯に公園へ: 鬼ごっこ、ブランコ、滑り台、鉄棒など、公園の遊具は全身運動の宝庫です。
水遊び: プールや噴水、ビニールプールでの水遊びも、水圧による負荷がかかり、良い運動になります。熱中症対策にも最適です。
虫取り・植物観察: 自然の中で体を動かすだけでなく、観察力や探求心も育まれます。
お散歩・ウォーキング: 「今日は〇〇の木まで歩いてみよう!」「あのコンビニまで競争だ!」など、目標を設定すると楽しく続けられます。
自転車遊び: 公園や自宅周辺の安全な場所で、サイクリングを楽しむのも良いでしょう。
最も大切なこと:親子で「楽しむ」こと
ここまで習慣形成の具体的な方法をお伝えしてきましたが、最も大切なのは、親子で「楽しむ」ことです。
子どもは、親が楽しそうにしている姿を見るのが大好きです。運動を「やらされるもの」ではなく、「親子で一緒に楽しむ時間」と捉えることで、子どもは自然と体を動かすことに喜びを感じるようになります。
完璧を目指す必要はありません。毎日できなくても、短時間でも、親子で一緒に体を動かす時間を少しでも持つことが、子どもの健やかな成長にとって何よりの栄養となります。
夏休みは、普段なかなか時間が取れない親子が、じっくりと向き合える貴重な機会です。けんご先生は、この夏、皆さんが親子で笑顔で体を動かし、心も体も大きく成長することを心から願っています。
最後に
この夏に子どもたちの運動習慣をさらに身につけるために
毎朝7:00-7:30 運動習慣を身につけるオンライン朝体操というものを行います!!
ぜひ、習慣形成のためにご活用ください!!
気になる方は下記リンクから詳細をチェックしてみてください!
https://mbp-japan.com/saitama/kengosense/column/5197891/
この夏、親子で最高の思い出を作りながら、運動習慣を定着させていきましょう!



