脳の勉強・意識の勉強
過激なタイトル。。。
著者のことはお名前だけは知っていたのですが本を読んだことはなく。
1冊読んでみたらとても興味深く納得できたので、続けて数冊読んでみました。
どれも、タイトル通りばっさり言い切り、日本の医療の仕組みを教えてくれていました。
一般常識を覆す、裏の裏までをこんなに赤裸々に書いたらそりゃあ物議を醸すよなぁという内容です。
近藤先生ご自身がずっと不眠症だったというほどのストレスがありながらも書き続けるという、ものすごいエネルギー。
上野千鶴子さんではありませんが、病気になったら診てもらいたかった。
私の中にどーんと残ってるのは
**************
がんは、【がんもどき】と【本物のがん】に分けられる。
【がんもどき】は放っておけ。
【本物のがん】は治らない。
痛みのコントロールをするのみ。
**************
「健康ならば」(←大前提)
病院に行くな。
検査は受けるな。
健康診断も受けるな。
**************
という2点。
それだけかいって感じですが、後で、「何でだっけ?」とか「この場合は??」と迷ったらまた読み直します。
私もできるだけ病院とは無縁でいたい。
毎年届くがん検診のお知らせも、そっと放置。
検査をして早期発見、早期治療を選ぶか。
病気に気づかないで能天気に生きるのか。
私はこの本を読む前から後者ですが、病院を避けていた人が、病気が見つかった時は手遅れだった…となったら、「だから早くに病院に行っておけば良かったのに」と言われそうです。
私もそう言われそうなので、この仕事をしながら先手を打っているというか。
病気に対抗する武器を揃えて、その時に備える。みたいな感じがあります。
私としてはほぼ全面肯定の本ですが、近藤先生の主張が医療界に受け入れられないという事情も良くわかります。
医療で生活している人達がとんでもなく多く、この主張が常識になったら路頭に迷う人が多すぎです。
ここまで育ってしまった巨大産業の中では正論が通じないことも仕方ないのかも知れません。
その点についても書かれていました。
それに、一般のがん治療を受けている人には多分受け入れがたい。
否定されている気分になると思います。
私も友人にがん経験者がいますが、彼女は早期発見・早期治療推進派。
がん体験者という経験を活かし、今は精力的にそれを広めるお仕事をしています。
自分がそれで救われたと考えれば、そうなるのは自然な流れ。
ただ、彼女のこれまでの経過は、近藤先生の本にある通りです。
そんな中、今頃、こんな本があるよと伝えてみるのは意味があるのか。
今、元気に信念を持って活動している彼女には不要な気がします。
知らぬが仏なんだろうと思います。
いやでも、彼女は勉強熱心なので色々な本を読み漁ったはず。
こういう本も読んでいて、その上で今の方法を選んでいると信じよう。
私と彼女はきっと真逆なのですが、自分の希望通りの方法が選べれば、それで良いのだと思います。
とまぁ、色々考えてしまいますが。
どっちにしても私はこっち側だし、この本達は今後の支えになってくれそうです。