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院長先生と二人三脚で、笑顔あふれるクリニックづくりを

医療機関に特化した人材採用の専門家

田中健太

田中健太 たなかけんた
田中健太 たなかけんた

#chapter1

人材の問題でお悩みの院長先生をサポートします

 スタッフの募集や定着の問題で悩むクリニックから厚い信頼を寄せられているのが、「S&Sメディカルコンサルタント」代表の田中健太さんです。同社は医療機関専門のコンサルタントとして、特に人材の採用や育成に力を入れています。
 「採用の際に最も大事なことは、院長先生の『思い』を明確に発信することです。どのような思いで医院ができたのか、今どんなことに力を入れているのか、これからどうしていきたいのか。条件面だけでスタッフを募れば、より良い条件の医院や病院と比べられるでしょう。でも、思いに共感して入職される方は長続きするんです。また、自身の将来像や働くイメージを描けているので、自ら課題を見つけ、その解決のために積極的に動くことのできる人材になるんです」

 2025年には団塊の世代が75歳を迎え、3人に1人が65歳以上になると予測されています。それは生産年齢人口が減ることでもあり、人材の争奪戦が始まることを意味します。
「すでに歯科は競争の時代に入っています。医科の先生方も、選ばれる側に立つことへの覚悟が必要です」

 とはいえ、病院と違い小規模な医院では、院長が一人でドクター、事務長、経営者と何役もこなさなければなりません。医院事務長時代、訪問先の医院で目にした「人材面で悩みがあっても相談相手がいない」と嘆く院長らの姿が、田中さんを独立へと後押ししました。「先生が笑顔で診療に集中できる環境をつくるため、採用・育成といった人に関わる分野でサポートさせてください。それはスタッフや患者さんの笑顔にもつながるはずです」

#chapter2

医院も選ばれる時代になります

 採用の前に、田中さんは時間をかけて院長と話をし、現場も必ず見せてもらっています。「現スタッフや仕事の内容を見るのは、新人にどんな業務分担をしてもらうかが分からないまま採用はできないからです。例えば、1人抜けるから補充したいという場合、その仕事は果たして新人に任せられるものなのか。分析の結果、既存の人を回して、回した人の後任に入ってもらう方がいいとなる場合も出てくるわけです。そうなると、新人に求める能力は変わってきます」
 もちろん、仕事の内容だけでなく、現スタッフが何を重視しているのか、面談などを通して「思い」の部分も丁寧に見つめます。「ベースがしっかりしていないと採用はできません。『採用だけしてくれたらいい』という医院さんはお断りしています。回りくどく映るかもしれませんが、人材を定着させるには、このやり方が一番だと思っています」

 採用の段階では、まず田中さんが単独で面接し、次に院長とともに面接する2段階方式を厳守。採用のミスマッチはこれでかなり軽減することができ、その後も研修プログラムの作成・実施等を通じて人材の定着を支援します。
2年前、リオープンした神戸の医院で田中さんが採用したパート5人は、今も全員、生き生きと働いているそうです。「女性の職場ということもあり、クリニックは大抵、1年でスタッフが総入れ替わりし、2年目以降落ち着く傾向があるんです。顧問税理士に『なぜ一人も辞めないんですか』と驚かれたと、院長先生が話してくれました」。うれしそうにほほ笑む田中さんです。

田中健太 たなかけんた

#chapter3

笑顔のあふれる医院を増やしたい

 「この医院が近くにあって良かった」。そんな会話が飛び交うようなクリニックを増やすことが、田中さんの願いです。

 「30代の若い院長先生がやっておられるクリニックの採用業務に関わったときの話です。応募してこられた方が、『実はうちの地域では、院長のことを下の名前で呼んでいました。クリニックに行く、じゃなくて、〇〇ちゃんとこ行ってくるわ、みたいに』とおっしゃって。それを聞いて、すごくいいなあと思ったんです。困ったときに、『あって良かった』と思われる安心感。『しんどかったけど、あんたの顔見たらホッとしたわ』って言ってもらえるような場所。そんなクリニックを増やしたい。だから、人に関われる仕事をしているんです」

 医療側、患者側と分けて考えるのではなく、病気に一緒に立ち向かう地域の人同士。そんな関係性をクリニックで築きたいとも話してくれた田中さん。地味なイメージのある超高齢社会も、人の気持ち次第で、明るく温かなものになる。そう思わせてくれる安心感があります。

(取材年月:2018年9月)

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田中健太

医療機関に特化した人材採用の専門家

田中健太プロ

経営コンサルタント

S&Sメディカルコンサルタント

医療機関元事務長のコンサルタントが、人に関わるあらゆるお悩みの相談に乗ります。地域の方が安心して頼ってくださる理想の医院づくりに向けて、院長先生の思いを大切に、二人三脚の心でサポートします。

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