めざまし8にリアルタイム出演:老人ホーム紹介サービス代表として
老人ホーム運営会社の不正報道が続いています。
3月23日には共同通信から
ホスピス最大手で不正か 全国120カ所「医心館」
上記の報道がされました。
参考リンクyahooニュース
先日も別の老人ホーム運営会社の不正請求の問題が大々的に取り上げられ、私が出演させていただいたテレビ番組でも紹介されていました。
参考リンクABEMA
これらの報道を受け、業界関係者として感じる事を発信させていただきます。
介護関係事業者と株式上場の相性は悪い
今回、不正請求の報道がされた2法人は共に「上場企業」です。高い利益率を背景に近年急速に新規出店を推進しており、業界内でも注目されていました。
しかし、株式を上場するという事は、、
利益を出し続ける事
が必然的に求められる事になります、しかし介護・医療業界は「保険収益」が大きな収益源になりますので、得られる収益には上限があり、また制度の改正等によって収益率が増減するリスクもはらんでいます。
今回の2法人の不正報道は、上場企業になってしまったがゆえに発生してしまった側面があるのでは無いかと感じてしまいます。
利益を求める事を否定はしませんが、福祉業界に関わっているという自覚と倫理観が、老人ホーム運営会社や周辺事業者には求められると強く感じます。
不正請求は論外だが民間老人ホームは社会インフラとして必須
こういった報道がされると、ホスピス系施設さらには老人ホーム全般に対する批判・非難が発生してしまいます。しかし、まっとうに運営している運営事業者も含めて歪んだ目で見る事は避けなければいけないと感じます。
また、不正報道があった2社に関しても、現場で働いている職員さんのほとんどは真面目に利用者さんと向き合い、より良いサービス提供をしようとしていたと思います。
責任を感じるべきは不正行為が発生する状況を作った経営陣である事を我々第三者は理解し、不必要な誹謗中傷等は控えるべきであると考えます。
また、今も報道された施設に入居している多くの利用者がいます、これらの方々が今後も穏やかな生活が送れる事を切に願います。
老人ホーム紹介業界の不正撲滅
今回の報道にも一部繋がる問題として、老人ホーム紹介会社による「人身売買」と世間から揶揄される歪んだ斡旋ビジネスが発生している事も注目されています※同業界で働く者として恥ずかしい限りですが、、、
恐らく、今後も介護・医療・老人ホーム及び周辺業界の不法・不正に関する残念な報道は続くだろうと予測しています。
業界人としては、今回の不正報道を機に業界全体が正しい方向に軌道修正を行い、本当の意味で超高齢社会日本を支える「医療・介護・福祉業界」に進化すべきだと感じており、私も微力ながら引き続き業界の健全化推進に取り組んでいこうと考えてます。
一連の業界の報道について、ご意見やご質問等がある方は遠慮なく石津までメッセージをいただけますと幸いです。