毎日240人以上が孤独死!?~施設入居という解決策~

石津和幸

石津和幸

テーマ:情報発信

孤独死
という言葉を聞いた事がありますか?
この言葉の定義は諸説ありますが、、
⇒主に独居(一人暮らし)の者が誰にも看取られることなく、住居内などで突発的な疾病などによって死亡することを指す。特に重症化しても助けを呼べずに死亡している状況を表す。関連する言葉として、公的に用いられる孤立死(こりつし)や、単に独居者が住居内で亡くなっている状況を指す独居死(どっきょし)などがある

つまり、人生の最後の時間を一人で過ごし、死亡後も発見されること無く放置されてしまう状況という意味です、、自分や自分の大切な人で想像するともの凄くツライ気持ちになるのでは無いでしょうか?



※先日、警察庁が2024年1月~3月で21,716人の孤独死を確認したと発表がありました、、、
⇒実感が湧きにくい数字ですが1日あたりに換算するとおよそ「240人」が毎日日本のどこかで孤独死をしている事になります、、、恐ろしい数字だと感じます。

なぜ孤独死が発生するのか?
原因は様々あると想定されますが、対象を高齢者の方に限定すると
①金銭的問題
②家族間の問題
③地域との関わりの問題
④社会資源に関する情報不足
こういった点が主な要因になるのでは無いかと感じます。

①②③に関してはすぐに解決出来ない可能性がありますが、④に関しては正しい情報が伝わる事で孤独死を減らす事に直結出来るのではと考えています。
具体的には

・介護保険の活用

⇒在宅サービス(訪問介護・訪問看護・デイサービス・ショートステイ等)を利用する
⇒福祉用具貸与・住宅改修等を行い住環境を整える
⇒施設サービス(介護老人福祉施設・介護老人保健施設・特定施設入居者生活介護・認知症対応型共同生活介護等)を利用する

・公的制度の活用

⇒生活保護制度の利用
⇒医療・介護保険の減免制度の利用
⇒障がい者自立支援制度の利用

・民間施設の活用

⇒有料老人ホーム(介護付き・住宅型・健康型)への転居
⇒サービス付き高齢者向け住宅・認知症グループホームへの転居
⇒高齢者専門賃貸住宅・その他高齢者向け住宅等への転居

こういった情報(選択肢)がある事を知ってもらう事で、多くの高齢者孤独死を防ぐことが出来るのでは無いかと考えています。

※10年ほど前に、私は実際に孤独死を目の当たりにした事があります。
相談元のケアマネジャー様から、独居生活が限界で危険な状況の方がいるので施設入居について説明して欲しいと依頼を受け、翌日ご本人の自宅に直接面談に伺う予定でした。
当日、自宅に向かうと家の前にはパトカーと救急車が止まっており、ケアマネジャーに連絡して状況を確認すると、昨晩一人でお風呂に入ろうとした際に事故が起こり溺死された状態で朝に発見された、との事でした。
この時に、もう少し早く民間施設の利用という選択肢を検討出来ていれば、孤独死という事態を防げたのでは無いか、もっと自分にも出来る事はあったのでは無いか、と強く自問自答した事を覚えています。

昔のイメージで、「老人ホームは高額料金が必要、老人ホームなんて姥捨て山」といった心象をお持ちの方が少なくないと感じます。
実際には、公的施設よりも低額で入居できる民間老人ホームや生活保護の方でも入居出来る施設が多くあり、また便利な立地や新築の高齢者住宅も多く存在します。
無理に老人ホームの入居を勧めるのでは無く、色々な選択肢があるという事実を知ってもらう事が大切だと考えて日々活動しております。

「孤独死」という日本の社会問題の解決の一助になれるようこれからも取り組んでまいります!

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