最適な老人ホーム探し~高齢者施設での看取りと医療体制とは?~
入居中の施設から出たい、もっと良い老人ホームを探したい!
毎月のように上記内容のご相談を頂戴します、、、
いわゆる「ミスマッチング」が老人ホーム探しで多発していると推測されます、
ではなぜミスマッチが発生するのでしょうか?
個別事情を除くと大きく3つの要因が挙げられます。
①要望整理(希望条件の優先順位付け)が出来ていない
②正しい情報を収集できていない
③現地見学を正しく行えていない
今回は②の「正しい情報収集」に注目し、チェックすべきポイント及び確認すべき事項をご紹介します。
一般的に、老人ホームの情報を収集する方法としては、
・インターネットで個別に施設を検索
・インターネットの老人ホームポータルサイトを活用
・担当のケアマネジャーから聞く
・入院先の病院相談員に聞く
・地域の口コミや折り込みチラシで見聞きする
・専門の老人ホーム紹介サービスを活用
これらの方法があると考えられます、特に最近増えているのが
★老人ホームポータルサイトを活用
という方法です、今回はこちらを深堀していきます。
以前のコラムでもご紹介しましたが、ポータルサイト利用にはメリットとデメリットがあります。
〇メリット〇
・手軽に利用できる
・自分のペースで利用できる
・全国の情報を収集出来る
★軽い情報収集を目的とする場合はポータルサイトの活用は非常に便利で合理的
★とにかく多くの施設のパンフレットが欲しい場合などにも有用なコンテンツ
▲デメリット※注意ポイント▲
・詳細情報が掲載されているのは一部の施設のみ
⇒ポータルサイト側と掲載契約がある施設は詳細情報が掲載されるが、契約していない施設は名称と住所程度しか掲載されていない、、、
★「お金を払ってでも掲載を希望している施設」の情報しか収集出来ないのがポータルサイトである
・掲載されている情報が正確ではない(誤認しやすい)場合がある
⇒特に注意した方が良いのが「利用料金と受入条件」、ここを勘違いして失敗する方が非常に多い、、、
※例
利用料金
⇒月額料金に「食費」が含まれていない
⇒介護度に応じて上乗せ費用が必要
⇒高額な一時金を払った場合の月額料金を記載
受入条件
⇒要支援可能と記載されているが実際は受入していない(区分変更で介護になる見込みがあれば等が多い)
⇒要介護1から受入と記載しているが実際は要介護3以上でないと受入れしていない
⇒生活保護受入可能と記載しているが実際は特定の疾病を持っている方じゃないと相談不可能
対応・その他
⇒看護師24時間対応と記載しているが実際は施設に常駐しておらずオンコール(電話)対応
⇒リハビリ対応と記載しているが実際は介護保険または医療保険を使うサービスで希望しても利用出来ない場合がある
⇒食事がおいしいと記載しているが実際は真空パック加熱の対応で現地調理はしていない
上記はあくまで一例ですので、正しい情報を掲載されている施設・ポータルサイトもあると思います。
しかし認知度の高いポータルサイトでも上記例に該当するケースが散見されるのも事実です、実際に困られたご家族様から相談を何件もお受けしています。
老人ホーム探しは一般の賃貸住宅を探すのとは全く違います、
立地・費用以外にも様々な確認ポイントがあり、また複雑な保険制度も加味して検討する必要があります。
本格的に老人ホーム・高齢者住宅を探す際は上記注意点をよくよく理解した上でご検討ください、
皆様の最適な施設探しの参考にしていただければ幸いです♪