公的施設と民間施設の違いとは?~最近多い相談事例~

石津和幸

石津和幸

テーマ:知って得する!老人ホーム・各種保険制度

面会制限が厳しくて、、、転居したい!


最近良く上記のご相談をいただきます。
新型コロナウイルスが5類扱いになり、一般的には感染症対策に対して寛容になった印象ですが、
高齢者介護や医療の現場では対象施設によって大きな温度差がある状況です。
今回は実際の相談事例を元に、改めて高齢者施設の種別と特徴について、「面会・外出」等のテーマを中心にお伝えさせていただきます!

公的施設とは?

一般的に高齢者を対象とした公的施設といえば
・特養(とくよう)⇒特別養護老人ホーム
・老健(ろうけん)⇒介護老人保健施設
・介護医療院(かいごいりょういん)※昔の介護療養型医療施設
上記3施設の事を指します。

特徴としては
・社会福祉法人や医療法人などの特定の法人が運営
・収入状況により料金が減免される※セーフティネットの役割
・集団ケアが基本(多床室、大浴場等)
★各種制限、制約が多い(面会、外出、差し入れ等)

※最近のご相談ケース

⇒母親が入所している老健では、面会は事前予約制で毎日数組のみしか受け付けていない。
その為、予約が取れず実際に面会が出来るのは月に1.2回程度、しかも面会時間は1回15分まで、、、
もちろん外出も嗜好品の差し入れも不可能で本人もストレスが溜まるし不憫に感じている。

上記の不満があり民間の高齢者施設(老人ホーム・高齢者住宅等)への転居を希望されたとの事でした。
一般社会が感染対策に対してかなり寛容になる中で、かなり厳しい制限を継続している公的施設もあるのが現実です。

民間施設とは?

高齢者向けの民間施設というと多くの種類がありますが、主なものとして
・介護付き(かいごつき)※介護付き有料老人ホーム、特定施設
・住宅型(じゅうたくがた)※住宅型有料老人ホーム
・サ高住(さこうじゅう)※サービス付き高齢者向け住宅
・グループホーム※認知症対応型共同生活介護
上記4種別が運営棟数も多く一般的なものになります。

上記の中でも特に「住宅型・サ高住」の特徴としては
・株式会社等の民間法人が主に運営
・介護サービスは利用した分だけの請求※自宅で利用するのと同じ扱い
・必要なサービスをケアマネジャーと相談し決める事が出来る※選択制
★各種制限、制約が少ない(面会、外出、差し入れ等)

※12月に入居が決まった実際の施設(東大阪市の住宅型有料老人ホーム)

⇒面会は9時~18時までは自由で何時間でも可能(夜間の面会は事前に連絡)、
外出・外泊も自由(食事をストップする為に事前連絡必要)、
お菓子等の嗜好品も差し入れ自由(ナマモノ等の賞味期限管理が必要なものは要相談)

こんな感じになっておりました、入居を決められたご家族様は毎日面会したいという希望があったので大変満足されておりました。

上記の通り、公的施設と民間施設ではサービス面や料金以外にも「面会等の制限」についても大きな違いがあるのが現状となります。
入居施設を検討される際の参考にしていただければ幸いです。

※上記情報はあくまでも全体イメージでの内容になります、該当しない施設等もあると思いますのでご了承ください
※高齢者にとって「感染対策」は重要であるのは間違いありません、面会等の制限が多い方が良いのか少ない方が良いのかは各個人の考え方や身体状況等にもよると考えております

自由に面会や外出等が出来る施設を探したい!
そんなご要望がある方もお気軽にご相談ください♪

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