大学入試 志望理由書対策「基本編」~第1回・合格だけじゃない!志望理由書が君の人生を整えるワケ~
OfficeCatalysの角野裕美です( ..)φ
講師のカドノと
総合型選抜での大学合格を目指すサオリさん(仮名)
との対話を通じて、
「これは私のコトじゃない?」と、
腑に落ちる程にあなたに届けられるよう、
なにより、志望理由書を書き上げられるべく、第4回をお届けします。
はじめに:材料は揃った、あとは「設計図」だけ
カドノ :サオリさん、週末の「羅針盤探し」はどうだった?
志望大学という大海原で、お目当ての「航海士(教授)」や
「航路図(シラバス)」は見つかったかしら?
サオリ: はい、カドノ先生! 大学のサイトを見るのがこんなに楽しいとは思いませんでした。
私の関心に近い「参加型デザイン」を研究しているS教授を見つけたんです。
シラバスにも「ワークショップ・ファシリテーション論」という、まさに私が求めていた授業があって……。
「ここに行きたい!」って気持ちが爆発しそうです!
カドノ: それは何より!
「ここに行きたい」という熱意はエンジンの燃料よ。
でもね、サオリさん。
今のままだと、志望理由書は単なる「熱烈なラブレター」や
「欲しいものリスト」になってしまう危険があるわ。
サオリ: えっ? 熱意があれば伝わるんじゃないんですか?
「この教授に習いたい!」って書くだけじゃダメなんですか?
カドノ :それだけでは不十分なの。
合格する志望理由書には、読み手(採点官)を納得させる「必然性の論理」が必要なのよ。
今日は、サオリさんが集めた「過去の自分(原点)」と「未来の大学(羅針盤)」を強固に繋ぐ、
「論理の架け橋」をかける作業、つまり構成の設計図を作っていきますよ。
ラストステップ:未来の「貢献」を約束する
カドノ: そして最後。橋を渡った後、
つまり卒業後の姿もしっかり描くこと。
「学びました、楽しかったです」で終わってはいけないわ。
大学では「社会を変える人材」を求めているのだから。
サオリ :学んだことをどう活かすか、ですね。
カドノ: ええ。「貴学で得た『参加型デザイン』の手法を用いて、
私は将来、地域住民が自らの手で管理運営できる持続可能な公園システムを構築したい」といった具体的なビジョンね。
これを「社会への還元(ソーシャル・インパクト)」と呼んでいます。
サオリ: 自分史から始まって、最後は社会への貢献で終わる。
一本の線が繋がりました!
志望理由書の「黄金の4段落構成」
カドノ :ここまでの話を整理して、志望理由書の「黄金の4段落構成」をまとめるわよ。サオリさん、メモの用意はいい?
【起】マイ・ストーリー(過去〜現在)
原体験: なぜこの分野に関心を持ったのか(感情的ジョブ)。
問題意識: そこで何が問題だと感じているか。
【承】アカデミック・ギャップ(現在)
壁の認識: その問題を解決するために、
今の自分に何が不足しているか(知識・スキル・視点)。
渇望: なぜ独学ではなく、大学で学ぶ必要があるのか。
【転】大学とのマッチング(大学での学び)
解決策の提示(羅針盤): その不足を埋めるのが、
貴学の〇〇学部である。
具体的根拠: 特に「〇〇教授の指導」や「△△という授業(シラバス)」
が、私の課題解決にどう役立つか(第3回の成果を投入)。
【結】未来へのビジョン(卒業後)
社会貢献: 学びを終えた後、どのような社会を実現したいか。
決意: 貴学で学ぶことが、その未来への唯一のルートであるという宣言。
サオリ :ホント、先生、 この枠に当てはめていけば、私でも迷わずに書けそうです。「公園の話」も「S教授の話」も、全部が意味を持って繋がっています。
カドノ :それが「構成」の持つ力よ。
良い設計図があれば、家は8割建ったも同然。
サオリさん、今日の課題はもう分かるわよね?
サオリ: はい! 私の集めた素材を、この「黄金の4段落構成」に書き込んで、志望理由書の骨組みを完成させます!
カドノ: いいわね! 骨組みができれば、あとは肉付けするだけ。合格への道筋はもう見えているわ。
さあ、一気に書き上げてしまいましょう!
最後に:講師のカドノからのメッセージ
あなたの熱意とリサーチ結果を、最強の論理構造に流し込みましょう。
今すぐノートを開いて、以下の3ステップで「段落構成」を組み立てていきましょう。
「できないこと」を言語化する: あえて自分の弱さと向き合ってください。「今の私には〇〇の知識がない」「△△の手法を知らない」と書き出すことで、大学で学ぶ理由が明確になります。
「Because」の矢印を引く: 「(できないこと)」→ だから(Because) → 「(大学のシラバス・教授)」という矢印を引いてください。ここが繋がらない授業や教授は、志望理由書には書かない勇気も必要です。
4つの箱を埋める: 上記の「黄金の4段落構成」の各項目に沿って、
箇条書きで要素を埋めてください。まだ文章にしなくてOK。まずは骨組みの強度を確認しましょう。
さあ、あなたの想いを「論理」という形にする時が来ました。
設計図が完成すれば、合格はもう目の前です!
あなたの未来を共に創る
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心を込めて。 ( ..)φhiromi KADONO
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