「課題文が掲載されていない」小論文過去問の活用方法とは…?
オフィスカタリストの角野裕美(カドノヒロミ)です( ..)φ
高校生からの質問
記事を読んだだけじゃダメですよね?
待機児童の問題は、授業で学んだこともふまえて
わかったように思えるのですが…。
読んだ感想だけじゃなくて、小論文、として書くためには、
どうやって考えを深めればいいんでしょうか?
また、どのように書くといいんでしょう?
問題の本質を「制度」や「数字」で終わらせず、
「そこに生きる人の選択」として読み取ること。
それが、社会を自分ごととして考える第一歩です。
――今日もまた、“考える力”を言葉にしていきましょう。
生徒(生):「記事をしっかり読んで、わからないことは調べ、
そして、なにが原因なのかなぁとか、その背景にはなにがあるかなぁ、
などと考えてみたンです。
でも、どうやって書き始めればいいのか、わからなくって…。」
講師(カドノ):「いい心がけですね。
まずは“材料集め”から始めましょう。
あなたの意見、その主張を支えるための根拠や事例が必要だから、です。」
生:「材料って、どんなものを集めればいいんですか?」
カ:「たとえば、次のような情報があるといいわね。」
・待機児童の現状(人数、地域差など)
・保育士不足の実態(離職率、待遇など)
・共働き世帯の増加傾向 少子化の進行と出生率の低下
・政府や自治体の取り組み(施設整備、支援策など)
生:「ああ、なるほどぉ。新聞記事や統計データから、
こういう情報を探すんですね。」
カ:「そう。社会面の記事は、こうした材料の宝庫なの。
記事を読んだら、どんな事実が書かれていたか、メモしておくといいわね。
もちろん、学校の授業で習った場合も、学んだ内容を活かしましょう。」
段落構成は“論理の設計図”
生:「材料が集まったら、次はどうすればいいですか?」
カ:「次は“段落構成”を考えるの。これは論理の設計図のようなものよ。
以下のような流れが基本ですよ。」
段落構成の例(4段構成)
第1段落 主張:待機児童問題の解決は少子化対策の基盤である
↓
第2段落 理由:共働き世帯の増加、保育士不足のデータ
↓
第3段落 具体例:記事に出ていた統計や現場の声
↓
第4段落 結論:待遇改善と施設整備を同時に進めるべき
生:「この構成に沿って、なら、私でも論理的に書ける気がしてきました!」
カ:「そうね。
各段落に“何を書くか”が決まっていれば、迷わず書き進められるわ。
書く前の段落構成の組み立ては、大切ですからね。」
書くときのポイントは…?
生:「構成が決まったら、実際に書くときの注意点はありますか?」
カ:「もちろん。次の3つを意識するといいわ。」
主張は明確に:1.「私はこう考える」とはっきり述べる。
2.根拠は具体的に:データや事例を使って説得力を高める。
3.視点は多角的に:保護者・保育士・行政など、複数の立場から考察する。
生:「この流れをしっていたら、単なる感想ではなく、
論理的に書くことが、私でも出来そうです。」
カ:「それはなにより、です。
ここまでみてきたように、私たちの身近な“暮らしの鏡”である
社会面の記事をもとに、
社会課題を論理的に考える力も、
身につけられることを実感してもらえたかな?」
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